素晴らしい企画だったです とても面白かったです
なんで、これがもっと早く実現しなかったか、と思えるくらいでした

NHKの夜7時のニュースでも、5分以上にわたって取り上げられていました

私のチェスの知識は、ルールは全部じゃないけどだいたい知っている、それくらいです
キャスリングは知ってるけど、アンパッサンって、なんだったっけ? そういう感じです
大阪に住んでいたとき、友人と20局くらい指しました 
ただ、お互いにあまりにヘタすぎ、駒をうっかり取られたほうの負け、そういう勝負でしたね(^^;

(なお、今回の出場者たちのコメントは、あくまで「だいたいの感じ」です いつものNHK杯の記事のような精度ではメモを取っていませんので、参考程度にしてください)

・解説していた日本人チェストッププレイヤーによれば、チェスは先手勝率が55%ほどとのこと
私はもっと差があるのかと思っていました
将棋では2011年度のプロ棋士の先手勝率が54%ほどですから、そんなに変わらないですね 
ただ、どれくらいのレベルのチェスプレイヤーどうしの数値なのかはわかりませんでした
それと、チェスでは先手が引き分けに持ち込める確率っていうのが別にあるはずなので、将棋と一概には比べられませんね

・羽生さんは日本人トップレベルだが、カスパロフさんに勝つには絶望的な実力差があるとのこと
レーティングでは羽生さんは2400点、カスパロフさんは2800点くらいだろう、とのことで差が400点というのは、もし1局でも引き分けたらすごいこと、だそうです

・チェスは駒音が基本的になし あっても置くときのコトッという音くらい これは寂しいです(笑) 将棋のパシッという駒音、私は大好きなのです

・チェスは握手に始まり、握手に終わる これは私は知りませんでした 握手するのがマナーとのことです

・チェスはだいたい将棋でいうところの80手前後が平均手数とのこと 
ただ、チェスは先手後手の手を一組で一手と数える(それは私は知ってました)ので、それだと40手前後ということになります 

・カスパロフのレベルでは4割くらいが引き分けになる、との解説者の談 カスパロフさんのレベルの実力者どうしが戦えば4割は引き分けになるんでしょう 
1996年のディープブルーの対戦では、カスパロフさんから見て3勝1敗2引き分け、1997年のディープブルーとの対戦では1勝2敗3引き分け、というのは私は知ってました そして再戦を望んだカスパロフさんに対して、IBM社は「もうプロジェクトは終了しました」と回答 その後、ディープブルーは解体処分 ・・・あまりに鮮やかなIBMの勝ち逃げ(笑)

・解説者は、グランドマスター(GM)は世界で千人くらいいる、チェスで食べていけるかどうかは自分しだい、とのコメント

・解説者は「チェスではもう将棋の電王戦のようなことは行われていない、コンピューターは局面をチェックするのに使っている」とコメント

・視聴者からの質問コーナーで、「電王戦タッグマッチに相当するアドバンスドチェスでは、人間の考えの介入する余地があるのか」という、注目される質問がありました 解説者は「終盤で駒数が少なくなったときに、ぼんやりした手が必要なときがあり、それがコンピューターにはなかなか指せないことがあるのでは」と、やや語尾を濁した回答でした 

・対局の内容自体は、私には皆目わかりませんでしたが(笑)、解説を聞いていると、1局目は後手の羽生さんが駒損から不利になり、そのまま押し切られるという、完全な力負けだったようです
・2局目は先手の羽生さんが積極的に出て、リードしたかも?と2人の解説者が言っていましたが、「千日手」模様になってしまった 打開の権利があったのはカスパロフさんだったが、まあこのまま引き分けにして終わるだろう、という雰囲気で解説していたところ、カスパロフさんが打開! 驚愕する解説者2人(笑) そして解説者2人がびっくりする構想の手で、見事に羽生さんを投了に追い込んで、カスパロフさんの勝利 解説者の「(羽生さんの手の)何が悪かったんですかねー 全くわからないですねー」が印象的でした 解説者は「カスパロフさんを本気にさせたのは、羽生さんの実力のたまもの」と大評価

局後の感想戦やインタビュー、長かったので、面白かったところだけ
カスパロフ「私が序盤で悪手を指して悪くしたあとは、エネルギーを全部使ってどうにか生き残る展開になった 今日の対局は、私にとっては負けると失うものが多かったので、プレッシャーだった」

将棋とチェスの切り替えをどうやってしているのか、と聞かれた羽生「切り替えが難しいので、今日、私が将棋をやったら、とても弱いと思います(笑)」と回答 これは面白かったです 羽生名人に将棋で勝つ秘訣、それは対局直前に羽生さんにチェスをやらせる、これだったんですね

・カスパロフさんは感想戦では、1局目の後も2局目の後も、ひたすら内容の技術論に没頭し、さながら、ひふみんの「しゃべり出したら止まらない解説」のよう(^^; 
進行の藤田女流が「次がありますので・・・」と恐縮していた(笑) 藤田女流は、チェスについて勉強してきた、とのことで好感度UP やはり、藤田女流は私の中で、全女流棋士中、ナンバー1の最高の進行、聞き手役ですね


今回のこの企画、私にとっては最高でしたね なんで、もっと早くこういうのが実現しなかったのか、と思えたくらいです
将棋をやっている人って、チェスにちょっとくらい興味があるのが自然ではないですかね
もちろん、実際に自分がプレーするかどうかは別問題として、チェスの試合って、どんな感じでやってるんだろう?とか、思うはずです 以前から、羽生さんがチェスをやっている姿を観て見たい、と私は思っていました それが観れて、大満足でした

カスパロフさんはチェスの普及、羽生さんも伝説の人物と対局、それぞれ、双方得るところがあって、観ている人にも「チェスってこんな風なんだ」と思えただろうし、発見もあったと思います 私にとって、素晴らしい企画でした、良かったです!!