「将棋はインターネットと相性が良い」
一昔前、こう言われた時代があった ネットの24が有名になりはじめた、2000年前後だと思う
今、将棋はコンピュータと相性が良いのか? 特に、プロ棋士たちとコンピュータは相性が良いのか?
電王戦を観ていて、相性の問題をどう思うのか? これは、私はあえて答えないことにする(^^; 卑怯だが、まあ許してほしい

コンピュータの発展と相性が良いプロ競技、これを私はこの前、発見した
それは錦織圭のおかげだった そう、プロテニス界は、コンピュータ技術の進歩と相性が良いのだ
どういうことかと言うと、昨年11月にATPワールドツアーファイナルという大会があり、錦織は惜しくも準決勝で敗退した
その決勝戦で、片方の出場者が体の不調を訴えて、欠場になったときのことだ エキジビジョンマッチに変更されて別の選手が代わりに出てきて練習試合が行われたのだが、そのとき、解説の松岡修造さんが、ファンサービスで延々雑談してくれて、このようなことを言っておられたのだ

松岡「昔と比べて、今の選手たちは仲が良くなりましたね~ 昔は選手どうし、仲が悪い人たちもいたんですけどね 今はプロテニスの大会の賞金総額も上がっているんですよ」
と、今は良い時代になったものです、と言っていたのだ

これ、私はピンときた 昔は確かに、試合で選手どうしの仲が悪くなったことがあった
それは決まって、ボールがインかアウトかで揉めた場合だ 審判の判定が間違ってるんじゃないか、という選手の文句に端を発したものだった 抗議が続くが、当然、相手の選手は知らん顔・・・

それが今はどうか CG、すなわちコンピュータグラフィックスの技術の進歩により、球が入ってるのか、出たのかの判定が、超精密にできるようになったのだ 選手が、審判ではなく、CGに判定をゆだねることができる「チャレンジ」というシステムだ
 
それにより、選手が審判に文句を言うことが激減し、試合がスムーズに行くようになった
何より選手、観客、みんなが納得して試合が進むようになった 「チャレンジ」が成功するかどうかは、みんなが固唾(かたず)を飲んで見守るハイライトシーンにまで昇華した 「チャレンジ」の結果、審判のコールがちゃんと合っていたと判明すると、チャレンジした選手が審判に拍手を送る場面さえも見られた 

これは、革命的なことだったと思う 今まで、険悪なムードな場面になるところが、コンピュータ技術の進歩により、拍手する場面にまで変わったのだ 選手、観客、審判、コンピュータ技術者、まさに、誰にとっても良いことづくめだ
こういうのを、コンピュータとの共存共栄、と言うのだなあ、と、しみじみと思わされた 
テニスに限らず、審判の判定を中心に、うまいことコンピュータとの共存共栄を図るプロ競技はたくさんあるだろうな、と思う

さて、プロ将棋界ではどうか? コンピュータはインかアウトか教えてくれる代わりに、あっという間に、好手を示して教えてくれるよ? ・・・それが困るんですけど(^^; 

最近私がよく思うのは、これ、囲碁のプロ棋士はどう思っているんだろう あるいは、囲碁のファンは?ということだ
もう今後、量子コンピューターのすごいやつなんかが完成しちゃったら、将棋も囲碁も、プロが束になってかかっても、どうにもこうにも、ってことになるだろう・・・ 

ちょっと、囲碁のことについて考えてみたい 囲碁のプロがもし、コンピュータに負けるようになったら、プロ囲碁界はどうなる? それは私にはわからないのだけど、わかっていることもある 囲碁は日本だけでやっているわけではない、ということだ
将棋がほぼ99%、日本でやられている競技なのに対し、囲碁は中国や韓国でもさかん、欧米でも(少なくとも将棋よりは)やられているだろう ということは、だ 囲碁のプロが負けるときは、中国や韓国のプロ棋士、各国のプロ団体の動向も注目される、ということだ 
アジア中心ではあるが、ワールドワイドな議論が展開されるだろう 日本のみならず、「プロの碁打ちがこの先生きのこるには?」という内容のスレッドが日中韓で立ちまくる、そういうことだろう(^^;

今から考えると、2ちゃんねるで、囲碁板と将棋板が分かれたのはどうだったかなー、と思わざるを得ない
昔は「囲碁将棋板」で、ひとつだったんだけどね 今は「囲碁・連珠・オセロ板」と「将棋・チェス板」とに分かれてしまった 
・・・将棋とチェスはともかく、囲碁とオセロって、よく一緒にしたもんだな 全然、ゲーム性がまったく違うじゃんか ただ白と黒ってだけで(笑)

もちろん、2ちゃんねる有志たちの力を結集したら、良い案が浮かぶか、というと別問題だ だけど、囲碁と将棋、両方のファンたちが集まってしゃべっていれば、コンピュータについて何か知見をお互いに深め合えるかもしれない、とは思う
囲碁は、将棋の電王戦関連の騒動を見て、自分たちの動向を決めれるので、やっぱり有利だわ

囲碁のプロ棋士や囲碁のファンにお願いしたい、
「コンピュータ騒動、次はあなたのとこだけど、何か共存のための良い案はないですか?」
まあ、「次の一手くらい自分で考えろ、来年のタッグマッチがどう転ぶか楽しみにしてるわ」って言われそうだけど(^^;