菅井竜也 五段vs丸山忠久 九段 NHK杯 3回戦
井上慶太 九段

清水さんの服、なんかいつも、清水さんしか着てないような微妙な服だ(^^; 
アニメのガンダムではシャア専用モビルスーツというのがあるが、NHK杯では清水専用聞き手スーツ、というジャンルがあるのかもしれない

今日は菅井と丸山か 実力者どうしだ 格では丸山が上なのだが、早指しとなると、もうどっちが格上かわからない感じだ
菅井は2011年の大和証券杯ネット将棋・最強戦で優勝しているからね

菅井は2010年四段、竜王戦5組、C1 3回目の本戦出場
1回戦でのvs高崎は、高崎の角交換四間飛車に、居飛車で行って快勝 
2回戦でのvs増田裕司は、菅井が中飛車にして2転3転の激戦の末に勝ち

丸山は1990年四段、竜王戦1組、B1 24回目の本戦出場 
2回戦でのvs松尾では、早々に馬を殺す狙いが炸裂、圧勝している

清水「井上九段は、加古川でお教室を開かれていると聞きましたが」
井上「弟子の菅井君は、子供の頃から全身全霊で勉強している 特に最近は打ち込み方が一段と厳しくなった感じがします 丸山さんは普段はニコニコして穏やかな感じなんですけど、将棋になりますとカラいと言いますか、厳しいです 私も痛い目に合っています」

事前のインタビュー
菅井「丸山九段は非常に攻めが強くて、辛抱強いと思っています NHK杯は今まで優勝したことがないので、優勝目指してがんばりたいと思っています」

丸山「菅井五段は若手の実力者で、実戦派という印象です 勢いに押されないようにがんばりたいと思います」

2人の対戦成績は、菅井2勝、丸山1勝とのこと

井上は戦型予想で、相振りを予想、それが見事的中した
菅井の▲向かい飛車+金無双vs丸山の△三間飛車+美濃だ
序盤、盤面がスローペースで進む お互いに角道を止め合っての持久戦だ

さて、そろそろどこかで戦いか、と思われたところ、丸山が意味がわかりづらい手を指した
△1三桂と跳ねたのだ ん? 何だ、これは?
井上「思い切った手ですね わりとすんなり跳ねましたよね でも金無双の端は銀が守っているから、攻めてもどうなのか」
対して、菅井も端に桂を跳ねる筋のお返し こっちの桂は、美濃の端を破ろうという意味があるので、筋が通っているように見える
井上「菅井の、いい感触の手」

そして、菅井の味の良さげな角の飛び出し、これで菅井がリードを奪ったようだ 
ここから、正解を指し続けたら菅井が勝つんじゃないか、そういう局面になったと思えた そして、菅井は間違えることなく指し続けていく
丸山はひねった受けで、なんとかしのごうとがんばるが、どうも展望がなくてツラい手の連続に見える

雑談で、清水「菅井の趣味は、『なし』です」
井上「振り飛車一本のときは、趣味が『居飛車』と答えていましたからね(笑) 」
うーむ、将棋にハマッてるんだな、プロだから当然と言えばそうなのだが(^^;

丸山、大駒の働きが悪かったのだが、それを解消させるべく、1マスの飛車浮き! おっ、これはうまそう
井上「これはいい手ですね 好手です」
しかし、菅井も特に長考せずにしっかり対応した 
井上「菅井、ここまで読んでいたとすれば、相当強い」
おおー、菅井、やっぱ高い勝率は伊達じゃないな
なんか、間違える気配っていうのがない 疑問手を指しそうにない

残りの持ち時間も、菅井▲6回vs丸山△0回になった
そして菅井の攻めが急所に決まりだした 相手の玉頭に歩を使っての、効率の良い攻め
井上「これは厳しいですね~ ビシビシと」

井上「丸山としては、もうしょうがない、好きにしてくださいというところ」
もう終わりかな、と思っていると、まだ丸山も粘る! 時間が▲0回vs△0回に!
丸山はしつこく迫り、間違えたら許さん、として、ドキっなった 
しかし、菅井の手筋の一着、金無双の2八の壁銀を直す▲3九銀と引く手が決め手になった やっぱ、菅井はしっかりしてるわ 間違えないわ~
丸山の追撃を的確に見切り、129手で菅井の勝ちとなった

井上「丸山がいやみを突いて、危なくなったかと思ったんですけど、▲3九銀と引いた手がいい勝ち方でしたね 菅井が機敏に仕掛けてかなりねじり合いで、面白い中盤戦だった 菅井が攻めを最後まで貫いた、どんどん行ったのが良かったと思いますね」

丸山が感想戦になって、でかい扇子を出してきていた 丸山、敗因はそれをもっと早く出さなかったことなのでは・・・
感想戦では丸山「△1三桂はなかったですね~」
うーむ、あの桂は結局何を狙っていたのか、まったくわからなかったな それ以後、じわじわ悪くした感じだった
菅井は強い 観ていて、不安を私はほとんど感じなかったもん これだけリードをもらえば、菅井なら勝つんだろうな、そう思ってずっと観ていた 中盤の角道を空けるタイミングは実に高度だったが、他は菅井の相振り講座のような、教科書どおりの勝ち方だったと思う 最後の見切りなんて、冷静そのものだった

菅井が順当勝ちとも言える内容で快勝、ベスト8進出を決めた 
井上先生のギャグがもっと聞けると良かったのだが・・・ 吉野屋の牛丼で、「つゆだく」、とか「ねぎだく」、いうメニューがある つゆ多め、ねぎ多めという意味だ 井上先生、解説を「ギャグだく」でお願いします(^^;