森内俊之 九段vs菅井竜也 五段 NHK杯 準々決勝
解説 谷川浩司 九段

清水さん、ピンクの服できれいでいいね いつもそのくらいの配色でいいと思う(^^;
今日は森内と菅井か 菅井がどこまでやれるかだな 解説にはなんとタニー! 会長、直々の解説だ

森内は1989年四段、竜王戦1組、A級 18世名人資格保持者 26回目の本戦出場
2回戦で木村に勝ち 3回戦のvs羽生では、角換わりの相腰掛け銀から攻防の妙角を放ち、快勝している 

菅井は2010年四段、竜王戦5組、C1 3回目の本戦出場
1回戦で高崎、2回戦で増田に勝ち 3回戦のvs丸山では、相振り飛車から優勢を保って安定感のある勝ち方をしている

タニー「色々な就位式、前夜祭に伺ったり、公務の毎日です 子供の頃はホントに無口だったんですけども、こんなに毎日のように挨拶する生活になるとは思っていませんでした(^^;」

タニー「森内さんは九段というのが違和感がある 森内名人あるいは森内竜王というのがしっくりくるんですけど、去年は森内さんにとって思い出したくないような一年だったと思うんですけど、NHK杯は羽生名人に勝っていますので大きなチャンスと思っているでしょう
菅井五段は毎年高い勝率を上げているが、ここのところ大きな舞台にまで勝ち進んでいませんので、菅井五段のほうも大きなチャンスと思っているでしょう」

事前のインタビュー
森内「菅井五段は大変研究熱心でよく手が見えますし、切れ味に定評がある将棋だと思っています 菅井さんは勢いがありますので、勢いに押されないようにじっくりした将棋で戦えればと思っています」

菅井「森内九段は非常に重厚な将棋を指されるなといつも思っています 自分はやっぱり自分から動く将棋なので、今日もそういう将棋を指したいと思っています 一局でも多く指したいので今日の将棋に最善を尽くしたいと思っています」

聞いていたタニー「菅井はインタビューでは謙虚ですけど、けっこう自信家なところもありますので、誰が相手でも今日は必ず勝つという気持ちがある」
うむ、菅井といえば、電王戦のときに「10年後にはコンピュータより人間のほうが強い」と言った発言が有名だからね(^^;

2人の対戦成績は1-1のイーブンとのこと
対局開始前、2人ともマス目の下のラインに駒をそろえていて、低い陣形に見えた(笑)

先手森内で 、相矢倉に進んだ 後手菅井の無理やり矢倉と言っていいんだろう
脇システムの先後同形のようだが、後手が一手損しているという、ちょっと変則な形だ

両者ともに、出た角を引き合い、菅井はわざと端歩を突かせてそこを狙う作戦で、何が手損なのかよくわからなくなった(^^; 菅井から森内矢倉の端に攻めかかる形 森内もしっかり代償を求めている

菅井が振り飛車党からオールラウンダーに転向したことについて、
タニー「プロの世界で長く活躍していくためには、ひとつの戦法、振り飛車だけでは限界があるということで、色々な戦法をやっている」とのことだった
それにしては、久保はほぼ振り飛車だけでいまだに活躍しているのはすごいことだな

タニー「もうこれは菅井の攻め、森内の受けですね」
しかし、私の見た目では菅井の側を持って攻め切る自信が全くないが、攻めの手が続くのか?

すると、菅井が工夫を見せてきた 矢倉の金を一枚、攻めに活用
タニー「これはいかにも考えました、という手ですね」
さらに、継ぎ歩に同じラインにまた継ぎ歩、見たことのない手筋だ ツギツギ歩を打つ、とでも言うべきか
タニー「また見かけない手が出ましたねー なるほど ただちょっと苦しい感じがしないでもない この瞬間、菅井は銀損」
菅井、そうとう技を見せているが、通じてるのか? 相手が相手、受けの超達人、森内だからなあ

どうやら、森内に手を尽くされているようで、菅井の駒損が大きそうな形勢だ
タニー「菅井は、もうここしか攻め合うタイミングがないんですけど、ちょっとその手が難しいかなという感じですね」
やはりタニーも森内持ちか 2人の表情、森内は、うんうん、間違いはないな・・・と確認している顔のようだ かたや、菅井は口を大きく「ヘ」の字に曲げている めっちゃわかりやすいな こんなに顔に出して、不利じゃないのか(笑)  

駒割り、菅井の銀1枚の丸損! 取り立てて代償もそんなになさそう 残りの考慮時間も森内▲2回vs菅井△0回になっちゃった
菅井の持ち時間の使い方がなんかおかしかったと思える 悪くなってから考えていたように見えた

森内はここまで抜け目がなかった、途中で菅井の飛車の頭に叩いた歩がめっちゃ効いたなあ
さて、後はもう寄せだけ、手続きか・・・ と思われたが、菅井がまだ粘った
タニー「なかなか簡単には勝たしてくれないですね」
まあ、でも森内だもん、間違えることはないだろう

と、思っていると? 森内の寄せで、タニーが「なるほど こんな手がありましたか」と賞賛が一転、進んでみると重たい手になっていた手があり、タニー「これはちょっと大変なことになってきました」
おおおーー、こ、この差がまさか逆転ってことがあるのかーーー とがぜん、熱くなった ど、どうなる? 

が、いざ、菅井は手を渡されて、森内玉に寄せを狙う手があるか、とやられてみると、全く森内玉には寄せの構図が見えなかった 差がつきすぎていたね ちゅどーん(^^;
結局、最後はやはり順当に森内が押し切った 123手で森内の勝ち

タニー「お互いの棋風どおりの展開になって、森内がしっかりと菅井の攻めを受け止めて、途中もつれたところもあったんですけども、しっかり勝ち切った」

うーむ、森内のいいところが全面的に出ていた将棋だったな 相手の攻めを丁寧にめんどうを見て、相手の体勢を崩し、得した戦力で反撃を決める、これぞまさに森内の必勝パターン そういう展開だった
菅井としては、持ち時間の使い方に何か謎が残った一局だった 序盤から相当飛ばしていたが、もっと早くに考えはじめないといけない勝負だったのではないかな 途中から工夫した攻めも見せていたけど、そもそも無理攻めだった可能性があるのかなあ 感想戦でやらないからよくわからなかった

タニーの解説、最後がどうだったのか ホントに「ちょっと大変なことになってきました」という状態だったのかどうか だまされた人も多かっただろう(笑)  まあ、森内も終局直後、「寄せ方がひどかった」と言っていたから、正しい寄せ方ではなかったのだろう 
あと、全体に声のトーンが低いのでやや眠くなった(^^; でも、2人の対戦の下調べをちゃんとしてきていて、そこは好感触だった 会長職、これからもがんばってください

今日は森内の貫禄勝ちだった 来週はハッシーvs金井、これは個人的に注目の一戦だ