プロ棋士名鑑2015-2016
別冊宝島 1250円+税 大きさは将棋世界と同じ 評価A

観る将棋ファン必携の一冊!と書かれていますが、なかなかそれに恥じない内容ではないか、と思います
棋士の並び方は、段位順ではなく、順位戦の順番で並べられてあります 男子162人、女流47人分です(全員、顔写真付き) 一番メインの棋士名鑑のところから、何人か紹介文を抜粋してみます

まずはタイトルホルダーの糸谷から(分量1ページ)
糸谷哲郎竜王 竜王位を獲得した関西の若き怪物 
関西若手四天王の一人で、ネット将棋で鍛え上げられた新世代の棋士。デビュー直後から新人賞を獲るなど活躍し、異常なまでの早見え早指しで、テレビ棋戦であるNHK杯で2年連続準優勝。2014年度の竜王戦では森内俊之から竜王を奪取。強豪ぞろいの関西若手四天王初のタイトルホルダーとなった。棋風は居飛車党で、一手損角換わりが得意。振り飛車相手の右玉戦法「糸谷流右玉」など特殊な戦法も指しこなす。ニックネームは「怪物くん」で、デビュー戦で橋本崇載が「強すぎる。怪物だ!」と叫んだことから。同じ関西所属の香川愛生女流王将と仲が良く、ネット番組で香川にツッコまれる姿がよく見られる。

・・・うーむ、なかなか詳しい説明書き、いい感じです
そして、グラフがあります 左右が振り飛車党か居飛車党か、上下が攻め棋風か受け棋風か 糸谷は居飛車党の攻め将棋(右上の中間地点)のところに印がしてあります このグラフはB2までの棋士とC1の一部の棋士にありますが、ざっと全員見たところ、ほぼ私にも納得のところに印がしてあります この印ひとつつける場所でも、議論があると思うので大変だけど、ちゃんとしてある印象です 糸谷は受けも独特の感覚を持っている印象があるが、まあいいか?
グラフのほかには、ここ3年分の対局数と勝ち数、勝率、そして通算勝率が載っています

B1からは先崎九段を抜粋してみよう(2分の1ページ)
先崎学九段 
羽生世代のひとりで、米長邦雄永世棋聖の内弟子となり、17歳でプロ入り。竜王戦6組、NHK杯、若獅子戦で優勝するなど頭角を現すが、その後は一時低迷。それでも竜王戦1組、順位戦A級まで上り詰めるなど一流の活躍を残す。ギャンブル好きで、一般紙でコラムの連載を持つなど多才な一面も持ち合わせる。

なかなかの紹介ですね A級2期だけでタイトル挑戦がないので、あんまり、一流かなとは思うけど(^^; とにかく文章がうまい、という説明をして欲しかった やや居飛車党でやや攻め将棋のところに印がしてあります

男子プロの最後は、マニアックにクマーのところを見てみよう(4分の1ページ)
熊坂学五段
プロ入り直後から順位戦で不振が続く。3期連続で降級点を取ってしまいフリークラスに落ちてしまうが、他棋戦では本戦出場経験があり、森内竜王(当時)から勝ち星も。フリークラス規定により引退。 

おおー、簡潔にまとめてありますね 「クマーの愛称で一部のマニアから大人気」と書かれてあれば言うことなしでしたが(笑)

女流も47人分が載っています 清水女流を見てみよう(2分の1ページ) 
清水市代
歴代最高のタイトル獲得数と4つの永世称号を持つ女流棋士界のカリスマ。1996年には当時の全4タイトルを独占し四冠となり、女羽生と呼ばれた。対局中のピンと背筋が通った美しい姿も評価が高い。現在はNHK杯の司会も担当している。棋風は居飛車党で、男性棋士があまり指さない右四間飛車が得意。

うむ、まとまっていますね あ、となりに矢内が居るなあ なになに、堅実な語り口と安定した進行に加えて美貌も備え、メディア露出が多い人気棋士。女王の王冠を被ったドレス姿も話題に。だと? 清水さん、負けてるか・・・いや、なんでもない(^^;

他は巻頭の羽生、香川女流、天彦のインタビュー、棋戦の紹介、戦法、囲いの紹介、簡単な記録集でほぼ全てです
でも、とにかく棋士の紹介文がメインだと思いますね
現実的には、この本の出来以上を望むのは、なかなか無理難題だと思います
値段が高めですが、ほぼオールカラーで頑丈ぽいムック形式(雑誌と書籍の中間)ですし、それはしょうがないかと思います 本の大きさも、このくらいが手に取りやすく邪魔にならなくていいんじゃないでしょうか 私には納得の出来栄えでした