丸山忠久 九段vs宮田敦史 六段 NHK杯 1回戦
解説 渡辺明 棋王

今日は丸山と宮田か 実力者丸山に宮田が太刀打ちできるか 解説が渡辺、これはラッキーだ

丸山は1990年四段、竜王戦1組、B1 本戦にシード 25回目の本戦出場
宮田は2004年四段、竜王戦5組、C1 予選で増田康宏、中村太地、西尾に勝ち 5回目の本戦出場

渡辺「丸山は序盤巧者で特に角換わりが得意 先手でも後手でも角換わりに誘導しようとしている
宮田は詰将棋を解くのが得意なので有名 実戦も終盤が鋭い」

事前のインタビュー 丸山は髪の毛が静電気を当てたみたいに逆立っている(^^;
丸山「一局一局がんばって、できるだけたくさんの将棋を指せればいいと思います 相手の宮田六段は非常にしっかりしていて終盤の強い将棋ですので、それに負けないようにがんばりたいと思います」

宮田「本戦入りは前回が3年前なので、すごく久しぶりだなという印象です 一局でも多く指せるようにがんばりたいです」

先手丸山で対局開始 丸山の「お願いします」の挨拶、声が大きい いいねえ

着々と角換わりの相腰掛け銀に進む 例によってアマお断りの、手損合戦の中盤のやつか、と思ったが、今回は違った 丸山が早くに4筋の位を取り、力戦模様だ
渡辺「宮田が角換わりを受けて立った 相当めずらしい形になっている 角換わりの相腰掛け銀になったとして、20局に1回くらいの戦型」

2人の対戦成績が出て、丸山の2勝0敗とのこと

丸山が▲4六角と何度も打ち、宮田が自陣角で受ける
早くも、双方、引き返せなくなったと渡辺の解説だ 
渡辺「もうどっちかが勝つまで行く 中盤をすっ飛ばして、一気に終盤」

丸山は角を叩き切り、その後の細い攻めが続くかどうかという展開 丸山はB面攻撃に賭けている
渡辺「宮田はどうやって受けるんだろう、パッと見は後手の宮田がピンチ」
考慮時間の残りも、丸山▲7回vs宮田△0回になった これは宮田のいつもの時間の使い方、との解説だ

時間がないんじゃ、宮田がつらそう、攻められてて間違える確率も高そうだから、と思ってみていると、宮田、4二に居た玉を△3三玉! おおー、早逃げか、2二に角が居るから、△3三玉は指しにくい手だったが・・・ もう入玉をにらんでいる? すると、この手を境に、流れが明らかに変わった
渡辺「後手はちょっと入玉含みになってきましたね」

そこからさらに手が進むと、渡辺「形勢は後手がいいんですかね 現局面は後手が有望 どういう形勢の推移だったんでしょうかね 難しかったですね 時間がない中で宮田がうまく指しました」
宮田、さっきから好手連発という感じで、どんどん模様を良くしていくではないか 宮田玉、中段で安定している 入玉のやり方で、「追われたら手順に入る」というのがあるが、宮田はその格言を守っている 玉自体は追われていないので、中段でずーっと、「入るぞ、入るぞ」と待ち構えている 渡辺の思考を上回っている手を指している そしてあの強い丸山が、大苦戦! いやー、これはいいなー!

感心したのは、宮田に△3一金と3二に居た金を引く手が出たことだ 入玉となると、もう全ての駒を上げて行きたくなるけど、この△3一金もいい手っぽいなー!
そして、宮田は何が何でも入玉でなく、最後はケリを着けに、寄せに行った
渡辺「宮田が決着をつけにいった」
宮田に厳しい追撃を食らった丸山、なすすべなく寄せられて投了! 114手で宮田の勝ちとなった

渡辺「序盤からすく戦いになりましたけど、丸山のほうが攻めていたんですけど、宮田が受けに回る時間が長かったんですが、入玉を目ざそうとしたあたりで、もう30秒将棋でしたから、うまくしのぎきったという感じですね」

いやー、これは面白かった 普通の将棋とは感覚が違う、宮田の「入玉での勝ち方」のショーだったね 宮田にはこれといった疑問手がなかったのではないだろうか? 素晴らしい! あの激辛流の丸山をもってしても、どうしようもなし 渡辺ですら、形勢判断の感覚がつかめない中、宮田だけが最善を尽くしていたのではないだろうか 
宮田、カッコ良かったよー △3三玉のタイミング、△3一金と引いた手、どれもこれも、お見事だ
完勝と言っていい内容、パチパチパチパチ 個人的に満足のいく番組内容だった 良かった!