八代弥 五段vs村山慈明 七段 NHK杯 1回戦
解説 青野照市 九段

今日は八代(21歳)と村山(31歳)か 八代って初めて見る 注目だ 
村山は、先日の銀河戦で丸山を相手にコンピュータのような面白い攻め筋を見せていた(結果は負け)
青野さん(62歳)、八代の師匠ということだが、解説は大丈夫か(^^;

八代は2012年四段 竜王戦5組、C2 予選で佐々木慎、森けい二、川上に勝ち 本戦初出場
村山は2003年四段、竜王戦4組、B1 予選はシード 6回目の本戦出場

青野「弟子の解説はうれしいですね、八代は最近五段に昇段した 本格的な居飛車の正統派 最近芸風を広げて、四間飛車をやってみたり、何が出るかわからない感じはありますね 終盤型のタイプで、終盤の切れ味は鋭い
村山は非常に勝率の高い棋士 B1ということで同じ年代の中では頭1つ抜けたかなという感じ 序盤の研究で差をつけて、勝ちきるのを得意としている」

事前のインタビュー
八代「(本戦入りを決めた気持ちは)子供の頃からあこがれていた棋戦だったので、とてもうれしいです
地元の方を始めとして、たくさんの方に声をかけていただいたので、悔いのないようにがんばりたいと思います」

村山「NHK杯はたくさんの方々に見ていただける棋戦なので、一局でも多くさせるようにがんばりたいと思います
八代さんは非常に序盤研究熱心な若手で、最新形になると思うんですけど、中盤終盤も非常に粘り強いので、自分も中終盤ミスをしないようにしっかり戦いたいと思います」

先手八代で、相矢倉になった 駒組みをずーっとやっているのだが、例によって、解説が始まるのが遅い  解説が始まったのは30手目からだった
先週はせっかく4手目△7四歩のところから解説が始まったのに、残念だ

八代の早囲いで双方組み合い 角交換から、八代が馬を作ったが、村山は角を合わせて消すことに2回成功 戦いが起こりそうで起こらない、重い空気が流れる
青野「八代は終盤型の棋士 奨励会に入った頃は、終盤がちょっと荒かった感じがありましたけど、かえってそのほうがね 最初から終盤が弱いのはですね、もうどうしようもないんで 
序盤は研究すれば、どんどん追いつけるんですね 終盤のセンスがないのはもうどうしようもないんですね」

・・・青野先生、「終盤が弱いのはどうしようもない」って言っちゃったよ(^^; まあー、本音だろうなあ

清水「村山七段は、『自分は序盤の研究をメインでやっていきたい』、とおっしゃていた」
うむ、そういうプロがいると楽しい まあただ、村山流という指し方はいまだにないんで、村山は創造派ではなく、修正派ということなんだろうね

あまり本格的な戦いが起こらないので、さらに雑談が続く
青野「将棋の技術は、奨励会に入る頃までは、教えれば強くなるんですよ そこから先は伝わりませんので、自分で会得していくしかないですね 師匠っていうのは変に教えないほうがいい (弟子が)リトル師匠になっちゃうとダメ 師匠の一回り小さいっていうのが一番ダメ」
これは全く同感だな~と思った 師匠の一回り小さくなったプロの将棋なんて、別に見たくないもんなあ

清水「村山七段も基本は受け将棋とおっしゃってましたが、コンピュータとの対局から、だいぶ意識が変わったという風におっしゃってました」
村山が銀河戦の対丸山戦で見せた、筋違い角からの猛攻は、面白かったな~

青野「プロとコンピュータ、勝敗だけがクローズアップされてるんですけど、コンピュータと計算能力で勝つわけはないんで、そこまでコンピュータを進化させたプログラマーたちも素晴らしいと思うし、もう1つ逆に、人間が持っている第一感というか、感性も素晴らしい あれだけ強いコンピュータが指してしまう手を人間は考えないでそんな手はないと言ってやめる能力がある 人間が持っている能力がいかに優れたものがあるかっていう、そういうことを宣伝しないといけない そういうことが証明されたかなと思っている 我々としてはそういう宣伝をしたいという気持ちはありますね」

・・・でも、勝敗にこだわったのは、プロ側のほうですよ 第3回とFINALはルールで「縛り」をコンピュータ側にかけちゃって、どうにか勝とうとしたのが実情 それではプロの素晴らしさって、あまり伝わらないですよ?

ここまで雑談を書いて、まだ局面があまり動いてない(^^;
八代が手持ちの角を▲4六角と盤上に放った直後、村山は手持ちの銀を△4五銀と投入してきた
引かされた八代の角 これを境に、だんだん村山の駒が働きだした
青野「ちょっと村山のほうが駒がのびのびとしてますね」

すでに番組開始から1時間、いつ本格的な戦いが、と思っていると、ここから村山が攻めていった
八代陣を崩す歩の使い方、さっき打った△4五銀を働かす攻め筋、村山、かなりうまい 八代は防戦一方になってしまった

八代は角を切って細い攻めに勝負をかけたが、それも受けきられ、残ったのは角の丸損
ぐわー、これは痛いなー
村山に受けで、ピッタリの角を出る手があり、
青野「そうなんですよ それがあるんですよ それが嫌な手なんですよね う~ん この局面は角損になっちゃってますね 角損の上に、相手に遊び駒がないんですよ」

八代、つ、つらい どうにか粘ろうとがんばる八代だったが、村山に冷静にめんどうを見られた 村山、もう見切ってるね さすがにここから逆転を許すような甘さはないわ 私レベルの将棋だったらどうなってたか、わからなかったけど(^^;、村山が丁寧に指し、紛れはなく終局した 124手で村山の快勝だった

青野「八代の▲4六角でうまくいったかなと思ったんですけど、村山の△4五銀がいい手でしたね あの銀が角を押さえたと同時に、攻め駒になりましたからね」

八代と村山、まだまだ役者が違う、というところか 村山が先輩の貫禄を見せて、八代に付け入るスキを与えなかった一局となった 
村山が圧迫し、駒得からそのままきっちりと決めた勝利だった 
青野さん、この後、弟子にどう声をかけたかが知りたかった 村山の強さ、そして青野さんの雑談が聞けた内容だった