トッププロで唯一の純粋振り飛車党の久保と、若手実力者広瀬の一戦
なかなかの熱戦になった

本局、解説の畠山鎮(ハタチン)の雑談が充実していた
ハタチン「過去5局で、久保の全勝なんですよ でも、久保は今年で40歳、広瀬は28歳だから、5局くらい負けていても今回1つ勝てば、もう追いついた、となるんですね ある棋士が言ってました、『年下は5連敗くらいしても1つ勝っただけで追いついた、となるから、たまったものではない(笑)』、と 」

ハタチン「久保と会って、お酒を飲むと、『いやあ、さばきのアーティストは昔の名前で、今は粘りのアーティストしかやってません』、と言っていた」

ハタチン「このEブロックで決勝トーナメント進出を決めている菅井は、ソフトを研究に活用しているんですが、ソフトを楽なほうに使うんじゃなくて、もうホントに血のにじむような研究をして最後の確認でソフトを使うらしいんですね」

さて、対局だが、先手久保の▲三間石田流に、広瀬が居飛車から超急戦をしかけた 
広瀬は後手ながら7筋を逆手にとって逆襲するという意欲的な仕掛けだ だが、久保がうまく立ち回り、左桂の天使の跳躍ができる、という展開で、さばけムード 
中盤では、久保にどうするかの決定権があり、指し手がよりどりみどりという場面があった けっこうなリードだ
が! そこから長い戦いのさなか、久保は間違えてしまった 選択支がいっぱいあったので迷ったのだろう
久保は妙手も指したが、間違えた手のほうが罪が大きかった 116手で広瀬の逆転勝ちとなった

ハタチン「広瀬の急戦を久保がうまくいなして、優勢だったと思うんですけどね
しかし馬の使い方で危険な手を指してしまった」

あー、これは久保は悔しい負け方だなあ ねじり合いが続いたとき、わざわざ両取りがかかるところに自ら馬を移動してしまった そして広瀬にモロに両取りをかけられて逆転を許してしまった ぐあ、これは悔いが残る・・・ 広瀬は苦しい局面でよく嫌にならずに耐えて、チャンスをものにした
ただ、この対局で私の一番心に残った一手は久保の手で、攻めをスピードアップさせる、香の空成りの成り捨てだったけどね

Eブロックからは、広瀬が最終勝ち残り者(2人抜き)、菅井が3人抜きで最多連勝者となった