木村一基 八段vs脇謙二 八段 NHK杯 1回戦
解説 南芳一 九段

1回戦最後の対局だ Aブロックの顔ぶれを見たのだが、そうそうたるメンバーが勝ちあがっているね
木村と脇・・・ そして解説に南 どうにも、地味な感がいなめない・・・(^^;
私の予想をうらぎる熱戦を期待だ

木村は1997年四段、竜王戦2組、B1 予選はシード 17回目の本戦進出
脇は1979年四段、竜王戦6組、C2 予選で神崎、畠山成幸、南に勝ち 9回目の本戦進出

解説の南「木村は千駄ヶ谷の受け師、今日は強じんな受けが見れるか楽しみですね
脇はバランスの取れた手厚い棋風 昔はずいぶん攻め将棋だった、最近はちょっと棋風も変わってきたけど攻め将棋」

事前のインタビュー
木村「早指しはあんまり得意ではないのですが、一局でも多く指せるようにがんばりたいと思います
脇八段は攻めさせて食いつかれると、うるさいので、そうならないように積極性で負けないように臨みたいと思います」

脇「予選の相手が苦手な相手ばっかりだったので、3連勝は驚きました 目標はもう達成したのでなんとかいい勝負にしたいなと思います」

南「脇は謙遜されてますね 戦型予想は、居飛車党どうしですから、横歩取りにしておきます」

先手木村で、居飛車 注目の後手脇の作戦は、角交換ダイレクト向かい飛車だった
南「ひょっとしたら横歩取りの△3三桂が見れるかと思ったが」

駒組みが進む 木村の金銀2枚の矢倉vs脇の片美濃
雑談で、清水「脇がよく色紙に書かれる言葉は気迫」
清水さん、そういうのよく調べてきてるよね その調査力には感心するわ

南「木村は受け一方になることを苦にしない」
清水「でもご本人にうかがったら、『自分の棋風は攻め6~7分なのだが、だいぶみなさんの評価は違う』、ということでしたが(笑) 」

さらに清水さんの調査能力の高さからくるコメントは続く
清水「木村八段は詰将棋をたくさん解いて、備えてきたとのことですが、詰将棋というのはいい影響を?」
南「まあでもそんなすぐには影響は出ないでしょうけど(^^;」
清水「気分の問題でしょうか」
南「気分の問題ですね 詰将棋を解いて解けないときは、逆効果になってね 自信がなくなるんで、ほどほどに」

これ、私は将棋大会の当日に「5手詰ハンドブック」を解いてから出場したことがあったのだけど、対局前に疲れてしまって、対局がボロボロになってしまったという経験があるので、注意が必要だ(笑)

けっこう駒組みしていたが、脇から銀をぶつけていって、戦いが始まった 
銀交換になったあと、木村は遠見の角打ちで脇陣のスキを狙った するとその角のラインを、脇は金を自玉と逆サイドに上がって受けた! おー、実に指しにくい金上がりだ・・・

そこから、戦いが起こりそうで起こらない、模様の取り合いになっていった
南「第一感っていう手が、お互いにないんですね」

また駒組みみたいな手が続いている そして、また雑談
清水「お互いに好きな駒は銀」
うん、ホントよく調べてきているね 「島ノート」という本があったが、「清水のエンマ帳」という本も出版したらいいんじゃないかな(^^;

中盤、大きなポイントとなる手が出た 脇が木村の生角に対して、角頭に銀を打ち攻めたのだ
△5五銀という手だったが、脇は5一の地点にまず銀をバシッと打ち下ろし、そこから5五まで銀をズイーーッ!とすべらせる打ち方
こういうの、カッコいいね~
清水「木村は対局中、泣きそうな顔になることがあるが、形勢とはあまり関係ない」
また出ました、清水のエンマ帳(^^;

脇が木村の角を追いかけ、木村はひたすら角を逃げ回っているという中盤 なんだこれは・・・ あんまり楽しくない・・・(^^;
清水「こういう中盤はどう表現したらいいんでしょうか」
南「力の見せ所ではありますね」
相手陣にダメージを与え合う展開とは真逆だ 観ていて感じるところが少ない・・・

局面、▲歩2枚得した木村vs△馬を作った脇、という戦い
脇さんは何度も「いやー そうか」とかぼやいている 自分の頭もバシバシ叩いて自分を鼓舞している
こういう人、最近は少ないので面白いね

脇が、木村の角成を防ぐためだけだけに、駒台に1枚だけあった歩を打って成らせないようにしたとき、私は「ぐわ~辛抱~」と叫んでしまった ここを辛抱、まだ本格的な戦いが起こらないとは・・・(笑)
いったい切り合いはいつ始まるのか 対局者、そして視聴者ともに忍耐勝負となった

しかし、そうこうしていると、脇が木村に飛車先を突破されそうではないか ▲居飛車vs△向かい飛車なので、飛車先を突破されると、脇の飛車に被害が及ぶので、厳しいぞ・・・
南「ちょっと脇は苦しそうですね」

歩を取り込まれて、撤退を余儀なくされた脇、これはつらい~
脇「いやー そうか」
そして、脇が2手かけて木村の角を狙った手があったのだが、モロに角に逃げられて成りこまれてしまったよ こりゃ、どうみてもダメな展開・・・ 
南「木村、優勢」 断言、来ました(^^;

まだ脇はがんばろうとしたのだが、木村にうまい歩使いが出た ここは木村がプロの芸を魅せたところだった
脇「はあ そっかー」
南「これは、いい手ですね」

南「形勢は離れてしまったが、まだ脇は銀冠が残っているので・・・」
と言っていたが、木村にモロに攻め込まれた脇、ボコボコになってしまった 銀のタダ取りの処置に困った時点で、投了となった
木村の最後の攻めは、うまかった 105手、中押しで木村の圧勝となった

南「作戦的には、最初に脇が銀をぶつけたあたりはうまく行っていたと思うんですけども、その後に手持ちの銀を使って木村の角を追った手がもったいない気がした」 ・・・あのカッコイイ手つきで指した△5五銀がどうだったかということか

感想戦が14分ほどあったのだが、抽象的な模様の取り合いを話し合っていて、アマ受けしない内容(^^;
そして脇が勝負手を逃していたことが判明していた

はあ~、脇さん、残念・・・ 事前のインタビューで「目標は達成したので」と言っていたのは残念ながら謙遜ではなく、実力の表れということか・・・orz 本局は双方の囲いすら手付かずで、中盤で勝負が決まった中押しの内容となってしまった
木村は終始落ち着いて、特に目立った疑問手っていうのはなかったね さすがだ でも木村ならこれくらい指すもんね 逃げ回っていた角の使い方がうまかったんだろうね 脇は「(角にうまく動かれて)クラクラした」と言っていた

今週は特にこれといって、感動の手がない一局となってしまった感が・・・(^^;
1回戦はこれで全て終了した 来週は羽生vs北浜だ 羽生の登場、楽しみだ~ 
来週は高校野球の影響で1時05分開始ということなので、お間違えなく!