飯島栄治七段 vs 丸山忠久九段
対局日:2015年6月2日
解説:藤井 猛九段
聞き手:山田久美女流四段

うわ、火曜に引き続き、また藤井さんと久美ちゃん もうモロに2本撮りバレバレ(^^;

藤井「飯島と言えば対振り飛車の引き角戦法、あまり流行に左右されない独自の工夫をする
丸山は私と同じ44歳、貫禄がついてきました 居飛車党でこだわりがすごく強い 先手でも後手でも角換わり」

先手飯島で、初手から▲2六歩△3四歩▲7六歩の出だしとなった 
あとから振り返ると、ここがもう、どうだったのか? 飯島、3手目に▲2五歩はどうだったのか
というのも、丸山に得意の一手損角換わりにされてしまったのだ

藤井「丸山は一手損するかわりに、角換わりに持ち込む」
飯島は、ボナンザ囲い風に組む ▲7七銀~▲7八玉~▲6八金の形ね 
(これであと一手、▲5八金右とすればボナンザ囲いは完成だ)

雑談で、藤井「丸山さんが横歩取りを封印した理由はわからない、丸山さんは角換わりに棋士人生を賭けている
角換わりは勉強したほうがいいと思いますね、僕はしないでいいでしょうけど(笑) 」

さらに、藤井「僕は四段になってから少し、研究会で丸山さんに教わったりしましたが、あまりにも僕の将棋の感覚が丸山さんには良くなかったんですよ、僕が一手指すごとに丸山さんは首をかしげたりして(笑)
うーん、藤井君の感覚とは合わないなー、と言われて、すぐに研究会はやめになっちゃいました(笑) 」
面白いエピソードだね

さて、飯島が銀交換をすべく積極的に攻めて出たのだが、それに丸山が反応、攻め合いになった もうお互いに薄い玉での戦いだ
かなり局面が動いたが、丸山の手が止まらない すごい早指しだ
藤井「丸山はこれくらいは研究範囲かな 考えずに指してますね」
ええー、もう相当に激しいことになっているが、こんなところまで研究を? たしかに手が早すぎる・・・

藤井「ずっと丸山の研究で進んでますね 恐ろしいです 丸山のほうを持ちたい」
丸山は飛車を捨てての強襲をしているが、小駒をたくさん持った上に、馬もできて、攻めの拠点となる桂が大いばりだ
どうにも丸山がもう優勢は間違いない プロ的には大差ではないか
そして藤井が「恐ろしい」と言うとおり、消費時間の差がひどい 飯島が残りの考慮時間が5回なのに対し、丸山はまだ持ち時間を10分も残している (銀河戦は最初の持ち時間が15分)
つまり、丸山は開始から5分しか考えていないのだ 

手が進むが、藤井「丸山は局面が良さ過ぎて、という贅沢な悩み」
もう丸山の攻めが止まらない
藤井「これはまいりました、うまく指されすぎました 飯島のほうは何が悪かったのか、さっぱり分からない」

結局、圧倒的な差は埋まることなく、88手で丸山の大圧勝となった 丸山は考慮時間を8回残しての楽勝だった
観ていて、飯島はもっと早くに投げるかと思った

藤井「どこまでが丸山の研究かわからないですが、気が付いたら飯島が悪くなっていました
一手損角換わりの後手番の会心譜」

感想戦の時間が15分以上くらいあったので観たのだけど、結局どこでそんなに大差がついたのか、いまいち分からない感想戦だった 
丸山は「この手が悪かったんですよ」とか教えてはくれなかった、仕方ないことだが(笑)

本局、本当に大差も大差、ボロボロになってしまったなあ 
飯島七段と丸山九段では格が違う、と言われてもしょうがないくらいの内容となってしまった、まあ私は観ていてこういうのもかなり面白いんだけど(^^; 丸山の早指し、見ごたえあった
冒頭で書いたが、飯島は3手目▲7六歩がもうダメだったのかもしれない 丸山に対しては初手から▲2六歩△3四歩▲2五歩が正着ではなかろうか

飯島はブロックでたった2連勝で決勝トーナメントに出れてしまった 
最終勝ち残り者と戦ってボコボコにされるのもしょうがないと思う・・・
丸山が糸谷ばりの早指しで大圧勝という一局だった