将棋ファンあるある
いしかわごう著 2015年8月20日 第1刷発行 TOブックス 1200円+税
評価 C (私のブログでCは普通の意味 Amazonでいうと星3つ)

ライトテイストの本 つまり、深く考えずに軽く読めます 逆に言うと深いところがほぼないです
240個もの、「あるある」と「情報」が紹介されています
正直、将棋ファンの間で、どれだけ「あるある本」の需要があるのか私にはわからず、この企画をまとめた筆者と関係者には敬意を表します

ニコニコ動画がらみの話がかなり多いです 私はニコ生で将棋は電王戦くらいしか観ないですが、知っていることが多かったです

あるあると言いながら、単に情報で終わっているものが多いです
56ページでは、「検討室に鈴木大介八段がいると、にぎやかになりがち」とあるが、それはただの人物紹介・・・
62ページでは、「静岡まきのはら大使」とあり、加藤桃子女流二冠がそれに任命されたとあるが、それもただの情報であり、タイトルの「あるある」では全然ない・・・

でも、誠実に本を作ろうとしているのは評価できます
とにかく、読む際に、期待せずに時間つぶしのつもりで読むべし、です
まあ、時間つぶしと言っても、1時間もあれば読めてしまう本でもあるのですが(^^;

野月七段の解説者としての棋士がどうあるべきか、のインタビュー記事は興味深かったです
今のプロ棋士は、解説がうまい人が多いので、とてもありがたい、いいことですね

面白いと思えるエピソードも、普通にありました 2個紹介
141ページの「恋の藤井システム」 乃木坂46のシングルでこの題名の歌が発売されるのではないか、と噂が広まったが、結局何も起こらなかった、というオチ

155ページでは、竹俣紅女流が抱いて寝ているクマのぬいぐるみの名前が「バニヲ」ちゃんという・・・ もう、なんでもかんでも情報を詰め込んでやれ、という著者の根性に笑えます
(しかし、これ、間違い疑惑がありますね 竹俣さんの8月22日のブログを読むと、白いクマは「バニラ」と書いているが?)

棋士の人物画がかなり多く、これをどう見るか 
私は絵にはそんなに興味ないけど、うまいとは思う でも、面白い絵かと言われたら・・・
私が一番気に入ったのは、中村太地六段のFBIの絵
24で謎の人物、dcsyhi(デクシ)をsaiに例えた絵も、良かった (正体がわからないんだから、目に黒マジックで横線を入れるべきでしょうけど) 注・デクシのつづり、本文では間違えてますね

1200円+税は高いと思います 600円ぐらいならね どうしてもパラパラと読んで終わりとなってしまう性質の本ですね
知らなくても何も困らない知識を扱っているんで、この本を読んで知見が深まるとか、読んだ人が何かが変わるとか、そういう期待は全く持てません(^^;
そしてとにかく読む前の期待は禁物です 「そんなの知ってて当然だわ」とか「どうでもいい知識だな」という読み方になったら、この本は元も子もない(^^;

この本に1200円+税を出す人はマニアと思うんですが、マニアなら知ってて当然の知識がかなり多く、この本の成否を危ういものにしていますね・・・ 「あるある」というか、「情報」のものが多いんですよね

今日は27日だから、27番目のあるあるを紹介しておきましょう 以下、抜粋↓
「意外と難解ホークスで」
2014年の名人戦第3局のティロフォンコーナーで炸裂した豊川七段のダジャレが炸裂。しかしこの日の解説者は、あのひふみん。その何気ない一言から「私は南海ホークスの杉浦忠投手と対談したことがあります。杉浦投手ってすごいんですよー」と、まさかのカウンターを浴びる展開に、豊川七段もノックアウトされていた。


・・・どうですかね こんなのが240個です 「炸裂」と2回出てきてるのは私の写し間違いじゃないです