佐藤天彦八段 vs 澤田真吾六段
対局日:2015年6月12日
解説:山崎隆之八段
聞き手:竹部さゆり女流三段

天彦と澤田、美容院パーマvs天然パーマの髪型対決となった

解説の山崎「天彦は近年、目覚ましい活躍 優秀な若手の中でも頭一つ抜けている 次世代のエース候補
澤田は同門なんですけど、ものすごい長考派 本戦で4連勝ということで、棋風が変わったのかな 力将棋を指す」

先手天彦で、ノーマル角換わりとなった 例によって、両者腰掛け銀  またこれだ、多いな・・・orz
山崎「よく勝っている人たちの中で流行っている戦型、だが澤田が変化した」

聞き手の竹部「澤田は順位戦のC2とC1で2年連続昇級した」
そうか、澤田も有望なんだね

澤田、仕掛けられて3手しか進んでないのに、もう5回目の考慮時間に突入している さすが長考派と言われるだけある

山崎「天彦が細い攻めをどうつなげていくか 先手の天彦がちょっと攻めが細いと思うんですが、角換わりではそうなるもの」

手が進み、山崎「いったんは澤田が受けきったと思ったが、むしろ受けきるのが大変な局面に」
そして見事につながった天彦の攻め
山崎「いや、この天彦の手は厳しいですね、いやこれはちょっと・・・ 決まったかな・・・ 角の丸損だけど天彦優勢」

天彦は、その後の寄せも鮮やかだった 光速の寄せと言っていいだろう、最短の手で一気に詰めてしまった
101手で天彦の快勝に終わった

山崎「澤田の力戦志向の序盤から、天彦の細い攻めvs澤田のギリギリの受けだった 澤田が受け止めたと思えたところ、天彦が実力を示して際どい攻めをつなげた 天彦、強いですね」

感想戦ではいろいろと変化をやっていたが、本局、天彦が見事だったので、どう変化しても最後は天彦が勝っただろう、と思わせるものがあった

気になるデータが今年の年鑑に出ている
初手から▲7六歩△8四歩▲2六歩となった時点の、先手勝率がなんと0.627だそうだ うわあ、高すぎるやろ・・・
(ちなみに対局数は244局で、前年の182局から増加)
年鑑には「角換わりを志向する手順で、これだけ勝てれば3手目▲6八銀より▲2六歩と突きたくなるのもうなずける。」とある

後手は一手損角換わりの出だしのほうが、ノーマル角換わりの出だしより、まだしも勝率がマシと出ている(一手損も苦戦には違いないのだが)

戦型別勝率の角換わりを紹介したコラムでは、「角換わりは先手のドル箱戦法」とまで書かれている
プロ間ではノーマル角換わりの後手番、やばいことになってるんだね・・・