「アルゴリズムが世界を支配する」という本を読んでいます
「アルゴリズム」というのは、コンピューターで計算を行うときの「計算方法」のことです
この本は、アメリカのジャーナリストが書き、2013年に日本語訳が発売されました 

私はまだ一部しか読んでいないのだけど、現在の将棋界と酷似した、非常に興味深い部分がありました
それはクラシック音楽界です デイビット・コープという音楽家兼科学者が、機械による作曲を試みたところです
クラシック音楽という、いかにも古いものを大事にする業界にあって、大変なことが起こったようで・・・
将棋界にも、そのまんま通じるところが大いにあると思われます 
面白いと思えるので、以下に一部を抜粋します ↓


人間による創作と機械による創作の境界線はどこにあるのだろう?アルゴリズムは、どの時点からアーティストと呼べるのだろう?
これこそ、コープが一九八〇年代から答えようとしてきた疑問だ。(中略) コープは最初のボット(注・プログラムのこと)を「エミー」と名付けていた。

エミーがオーケストラ用の曲を作ったとき、それはあまりにも感動的で、機械による作品だとは分からない音楽家もいたほどだった。しかしコープはたちまち大勢の敵を作ることとなった。作品をまったく評価しようとしない者や、エミーの曲が演奏されることに真っ向から反対する者もいた。ドイツで開かれたある学会では、近づいてきた同業者に鼻を殴りつけられたこともある。
高名なクラシック音楽家の集まりでコープの作品が話題にのぼり、激しい口論が起きたこともある。大学の同僚のなかには、コープのことを、『オズの魔法使い』に出てくる「心のない」登場人物にちなんで「ブリキ男」と呼ぶ者もいた。

コープのボットは、ベートーベンの力強さ、あるいはモーツァルトの技巧性を自在に織り込みながら、音符をつなぎ合わせていくことができる。機械がそれほど美しい作品を生み出すことができるというのは、音楽界にいる多くの人間にとっては脅威である。
「過去の偉大な作曲家たちに惚(ほ)れ込んで人生の多くの時間を過ごしてきた人間の前に、突然、同じような感動を与えられるソフトウェアがあると言い張る頭のおかしいやつがあわられるとする。すると『いったい何が起きているんだ』ということになる」とコープは言う。「私は、非常に大きな力を持った人々に殴り込みをかけたことになるんだ。」
 (以下まだまだ続くが略)