北浜健介八段 vs 渡辺 明銀河
対局日:2015年6月12日
解説:山崎隆之八段
聞き手:竹部さゆり女流三段

NHK杯で羽生を破った北浜と、前年度チャンピオンの渡辺の対決

解説の山崎「北浜は僕の中では棋界で3本の指に入る攻め将棋、最近はより攻撃が洗練された印象
渡辺は語るもおこがましいくらいの成績で、強さ抜群 銀河戦は相性が良い」

開始直前、テロップで「対局時間が大幅に伸びたため、一部編集してお送りします」と出たから、嫌な予感がしたが、これが的中した
先手北浜で、▲中飛車左穴熊vs△三間飛車穴熊の、相穴熊となった
山崎「北浜は最近は振り飛車党」

ぐわー、相穴熊で長い将棋になったんかいー、金銀を埋めて再構築する将棋になったんじゃないだろうな、と思ったら、そのとおりだった(笑) ちゅどーん

序盤から中盤、北浜が右の金で渡辺の飛車を抑え込もうとする展開 これに北浜が成功した
渡辺は無理やりさばいたが、山崎は「北浜が優勢」と断言

その後、北浜は穴熊を強化させる手順を選び、金を自陣に埋めまくり状態(^^;
山崎「ビッグ4ならぬ、ビッグ5が完成した」

しかし渡辺、竜を自陣に引きつけ、粘りまくり  
山崎「普通はもう感想戦をしてる頃なんですけど(^^;」
ここまで進んでまだ放送時間が40分ほども残っている・・・ 私は疲れたので、一時中断して風呂に入ってきた(笑)

延々続く終盤戦 山崎「北浜の一手勝ちは間違いないと思うんですけど」
そんなとき、渡辺にすごい発想の手が出た、北浜の根元の攻め駒を強引にはずしちゃう手!
山崎「これはすごい勝負手ですね、北浜の攻めの土台を崩しにいきましたね、これはいい手ですねー!」
思わず山崎がベタ褒めする一手だった
山崎「これ、北浜の攻めが受かっちゃいましたね、これはもう一局ですよ」

どんだけ長いねーん! 私はそうツッコんだが、対局者はまだ疲れた様子などなく、淡々と指し続けている 特に北浜は表情に出ない
聞き手の竹部「渡辺はまたカナ駒を足し始めましたねー」
どんだけ固めるねーん! 私はそうツッコんだが、これが相穴熊の勝負というものだ
山崎「いや、全然終わりそうにない」

山崎が「どっちがいいか、もうわからない」と言う中、徐々に渡辺が盛り返し、チャンスをもらったようだ 
北浜の穴熊を上部からの攻めで崩していき、あと少しのところまで追いつめた・・・ 
が! 寄せ方を間違えたのでは?という手が渡辺に出てしまった! 渡辺をして痛恨の攻め間違い!
山崎「再逆転しましたね」
勢いづいた北浜、今度こそ逃さなかった 渡辺玉を必至に追い込み、自玉は安全 173手で北浜の勝利となった

山崎「北浜得意の中飛車で、難しい戦いから優位を築き、そして今までにない堅実な指し回しで、もう盤石の態勢かに見えたんですけど、渡辺のすさまじい守りで、逆転したんですけど、最後ちょっと逆転してホッとしたのか・・・ その一瞬のチャンスを逃さず北浜が勝利を収めた 2局分の大熱戦だった」

はあ~、疲れるね(^^; 相穴熊の金銀の埋め合いって、観るのが大変だわ でも負けたくないと思うどうしが対戦すると、相穴熊になっちゃうのも仕方ない 今まで相穴熊はそんなになかったように思うが、ここのところけっこう出くわしている
NHK杯の羽生vs北浜も相穴熊だった 観る側も体力勝負・・・
今回の将棋は後半ずーっと秒読みで、山崎は大盤を使えず、符号で変化手順を口で言うことを強いられていた それを観ている側は理解しないといけないのだ

本局は渡辺をもってしても、逆転されたっていうのが将棋の難しさを物語っていた 北浜はNHK杯で羽生を、銀河戦で渡辺を破って大物食いだね ただ、先日、朝日杯でアマに負けたっていうのが報道されていたが(^^; 今まで目立った実績がない北浜だが、今期はNHK杯と銀河戦で、にわかに注目される存在となった