中村真梨花女流三段 vs 甲斐智美倉敷藤花
対局日:2015年6月19日
解説:阿久津主税八段
聞き手:貞升 南女流初段

「マリカ攻め」の中村真梨花と、タイトルホルダー甲斐の登場
甲斐さんはよくTV将棋で男子プロとの戦いで見かけるが、そこでは勝ったところを見たことがない(^^; ただし、おととしにA級の深浦に勝利している

解説の阿久津「中村は四間飛車を中心とした攻撃的な将棋
甲斐はタイトル戦に何度も出ている実力者」

2人の対戦成績が出て、マリカ6勝、甲斐9勝とのこと
先手マリカで、▲ノーマル四間飛車+高美濃vs△居飛車穴熊となった
阿久津「マリカは▲6六銀型で、相手に穴熊に組ませて戦うのを得意としている」

がっちり組み合ってから、甲斐が仕掛けた マリカも飛車を切って応戦、攻め合いになった
甲斐は自陣の飛車を防御壁にして守る、という、見ごたえがある攻防となっている

阿久津「マリカの角が遊んでいる分、甲斐のほうが優勢と思うが簡単ではない
私vs私でやったら、後手の甲斐のほうが勝つかな(笑) 」

阿久津がさかんに、次の甲斐の手で、銀を打ち込め、と指摘している
なので私も「甲斐、銀を打ち込め~」、と思って観ていると、甲斐は桂を打ち込んだではないか これは?
阿久津の指摘より厳しい手だったか? 甲斐が力を見せたのか? と思っていると、これが問題の一手だった

マリカが勝負手を指してくる どんどん甲斐玉を薄めるマリカ 
阿久津「マリカがうまく切り返した、差が詰まった」

そしてマリカの攻めは止まらなかった これぞマリカ攻め!という強引な強襲で、見る見る甲斐玉に迫っていく
阿久津「いやー、これ迫力ありますね」
穴熊を上部からの攻めで押しつぶしてしまった

長手数の即詰みは逃したマリカだったが、玉頭戦に持ち込んで、確実に駒得する手堅い指し回しを見せた
マリカは落ち着いていた
阿久津「マリカの手、参考になる指し回しですねー」
123手、マリカが見事に甲斐を下した  マリカは勝った直後、おいしそうにお茶を飲んでいた

阿久津「序盤はすごいペースで進んで、中盤で甲斐がリードを握ったかに見えたが、終盤に逆転してマリカがうまくまとめた」

ああー、これ、甲斐さんは悔やまれるなあ 打ち込んだ攻め駒2枚(先述の桂を含む)が全く働かず遊び駒として残ってしまったね
感想戦で甲斐はその後の受け方にも問題があったのでは、とマリカに指摘されていた

マリカはこの作戦に自信があるようで「中盤でもそんなに自分が不利になっていなかったのでは」、と感想戦で主張していた
私はマリカ攻めが見れたのが、何よりの収穫だったよ まさしく怒涛の攻めだった 力があるね

ただ、やはり四間飛車のこの戦法で、女流のタイトルが取れるのかっていうと、なんか難しい気がするんだけど・・・
私が居飛車党であるがゆえの偏見だろうか(^^; 高美濃で居飛穴に勝ち続けれるのかっていう問題だね 
でも四間飛車はアマにとても人気があるので、マリカは四間飛車と心中するぐらいの気持ちで採用し続けるのも面白いと思う