上田初美女流三段 vs 斎田晴子女流五段
対局日:2015年6月23日
解説:羽生善治名人
聞き手:熊倉紫野女流初段

囲碁将棋チャンネルで毎週土曜に放送されている女流王将戦 
16人のトーナメント、1回戦の最後の対局だ
上田さんと斎田さんの一戦 解説はなんと羽生だ
上田さんはやせてるな~ 斎田さんは少し太ったように見える(^^;

羽生「上田は居飛車、振り飛車を両方指す、器用なタイプ
斎田は振り飛車のスペシャリスト」

先手上田で居飛車、後手斎田の角交換四間飛車となった
羽生「斎田の作戦は最近人気のある戦法、じっくりした将棋になりそうですね」

2人の対戦成績は上田10勝、斎田5勝とのこと

本格的な持久戦となった
羽生「お互いに銀冠になって、堅いですねー」
斎田が上田に一歩交換を簡単に許してしまい、羽生「もう斎田のほうからは仕掛けられない、斎田は千日手狙いでなんとか」
という状態となった あらら、これが角交換四間飛車の宿命なのか? 藤井がやったらもう少しうまくできそうだった

局面、駒組みが飽和で、こう着状態と思われたのだが、なんと打開したのは斎田のほうだった
羽生「大丈夫なんですか?」 と、羽生はびっくり
斎田陣にスキができたので、見え見えの手で上田に攻められてみると、やはり大丈夫ではなかった
上田に簡単に馬を作られてしまった あららー 女流クオリティだなー(^^;
羽生「上田のほうが手がわかりやすい、優勢じゃないか」

しかし、ここから上田の手が疑問手が続くことになってしまった 
羽生のおススメと違う手を連発した上田
羽生「いやいや、形勢が難しい ちょっと差が詰まってる」

わりと手の狭い攻め合いになったが、上田に致命的な悪い手が出てしまう
それは完全に一手パスに近い、悪手だった
羽生「ちょっと秒に読まれて、これは逆転したかも」

端に追い込まれた上田玉、まだ粘れるか・・・と思っていたが、ここから斎田の手が冴え渡った
今まで苦しかったうっぷんを晴らすかのような、鮮やかな寄せが炸裂した
羽生ですらまだ読み切っていなかったのだが、斎田は一手違いを完全に見切り、ノータイム指しで上田玉を詰ませてしまった
いや、これは強い・・・
羽生「これは詰んでます、いやいや見事でした」
112手で斎田の勝利となった

羽生「上田が機敏な動きで序盤をリードしたと思うんですけど、その後斎田が非常に迫力のある追い込みで、うまく手をつなげました 切れそうと思われたところを、終盤は見事な指し回しだった」

感想戦で、上田は一手パスに近い敗着を指した場面について、「これはひどい手でしたね」とのこと
うーん、そうなる前にも、リードを保つ手を逃していたから、悔やまれる逆転負けとなったね
上田はそもそも馬ができた後、最善を指せば完封勝ちが見込めた、との羽生の分析だった

斎田は、序盤に千日手含みで指すべきところを打開してしまい、危なかったなー
でも、中盤から上田の疑問手に助けられて勢いがつき、最後の寄せの読み切りは実に見事だった
序盤の危うさと、終盤の切れ味の差がすごかった(笑)

お互いのいいところと悪いところが出た、女流クオリティらしい一局ではあった
最後の斎田さんの寄せがかなり鮮やかで、それが本局一番の見どころだった

さて、解説が羽生だったわけだが、もちろんいいのだけど、本局は内容が羽生が必要とされるところまでレベルが高くなかった(^^;
なにも、ここにわざわざ忙しい羽生四冠を起用しなくても、と思えてしまった

私は女流の解説は豊川とかコバケンとか福崎とか佐藤紳哉でいいんだけどね
いや、もちろん羽生でもいいんだけど、何かもったいないと思えた
銀河戦とかNHK杯で羽生が解説してくれたほうが、いいんじゃないかな

これで女流王将戦は1回戦の放送が終わり、来週からベスト8の放送になる