深浦康市九段 vs 豊島将之七段
対局日:2015年7月1日
解説:糸谷哲郎竜王
聞き手:本田小百合女流三段

深浦と豊島 なんとなく、棋風が似ていると思えるどうしの一戦 採用する作戦が似ていると思える

解説の糸谷「深浦は居飛車党でねばり強い、A級で何度も深夜に及ぶ熱戦を指している
豊島は関西の若手の中でも勉強熱心、作戦は何でもやるが、最近は角換わりか矢倉が多い」

2人の対戦成績は深浦5勝、豊島4勝とのこと

先手深浦で、相掛かりになった  双方、銀をどんどん前に繰り出しての力戦調だ
糸谷「相掛かりは力戦が多いですね」

雑談で、糸谷「私は序盤がずっとヘタだと言われ続けているので」
聞き手の本田女流「関西ではそういうことを言われるんですか」
糸谷「研究仲間が『この前の将棋の序盤はヘタでしたね』、とかそういうふうに言ってきますからね」
本田「またそれも、はげみになって」
糸谷「あんまり、はげみにはならないですね」
ここは面白かった(笑)

豊島から銀の特攻で果敢に攻めかかり、乱戦となった
深浦も大きく動き、銀2枚捨てて飛車を取るという2枚換え
お互いに居玉のままでの決戦だ

そうとう難解な中盤、糸谷は例によって符号を口頭でブアーーーっと10手くらい進めるので、私はついていけずに、よけいにわけがわからなくなる
本田女流もついに1回ギブアップして、本田「ちょっと大盤で解説をよろしいですか、ついていけなかった(^^;」というシーンが見られた

局面、豊島の攻めvs深浦の受けという図式で進んでいる 深浦のほうに、豊島の盤上隅の馬を封じ込める「閉じ込めの歩」の手筋が出て、私はこれはいい手っぽい、これが勝敗を分けそうだな、と予感したのだが、この予感が的中することになった

糸谷「秒読みだと豊島がしんどい将棋、手を作っていかないといけない」

終盤になっていたが、豊島が攻め急いでいるように見える 
しかし豊島は攻め駒がどう見ても足りない、2~3枚でしか攻めていない
そして深浦の玉はほぼ裸になったのだが、まだまだ広すぎてどうにも寄らない、もうこれ以上の攻めもない 
豊島は攻めすぎて形を決めてしまったので、もうどうにもやり直しがきかないという状態に陥ってしまった

豊島、もうハッキリ不利だ
本田「豊島は全然表情が変わらないですねー」と言っていたのだが、豊島はあやうく秒が切れるギリギリで指すという、慌てぶりを見せてしまった
あーあ、なんで豊島は少ない攻め駒で成算がなく攻めてしまったのか・・・
以下は深浦のうまい寄せが決まり、勝負あった
111手で深浦の勝利

糸谷「序盤の仕掛けから豊島が積極的に動いていって、難しかったが、最後深浦の玉がスルスルと上に逃げていって、捕まらなくなった」

感想戦は3分ほどしかなかったが、一気に終盤の局面からやってくれて良かった
で、やはり豊島は馬の活用させるのがポイントだった、とのことだ 
攻め駒が少ないのに、馬1枚が丸々遊んだままではダメだったね 
豊島は決め急がずに、もっとゆっくり攻めるべきだったとのことだ
豊島には常に強くあってほしいというのが私の願いだが、本局は攻め方でミスがあり、残念だった
まあ、難しい将棋だったのだけどね もう私の棋力では理解できない部分も多かった(^^;

糸谷は、符号を口頭でブアーーという癖はできるだけ直してほしい、あれは大部分の視聴者がついていけないだろう
時間があるうちは大盤を動かし、秒読みになってからも、口頭で言う符号を5手以内で止めるとか工夫してほしいと思った

番組の最後に深浦にインタビューがあった
深浦「序盤でちょっと失敗して、苦戦が始まった 勝ちになったのは最後の最後みたいです
銀河戦の決勝戦は3回目、(まだ優勝がないが)3度目の正直で思い切りがんばりたい」