村田智穂女流二段 vs 北村桂香女流1級
対局日:2015年6月26日
解説:牧野光則五段
聞き手:長谷川優貴女流二段

村田は1回戦で強豪の清水に快勝していた、あのときの指し回しは絶品だった  
対する北村は1回戦の中村桃子戦では、217手の長手数で私は観るのを挫折した一局だった(笑)

解説の牧野「村田は居飛車党で粘り強い 北村はゴキゲンや角交換系の振り飛車を得意としており終盤が鋭い」

先手村田で、▲居飛車vs△ゴキゲンから、相穴熊となった
双方、金銀4枚で固める作戦を取り、めっちゃんこ堅い  先が思いやられる序盤となった

どう戦いが起こるのか注目されたが、村田がうまく動いた 右桂のさばきに成功、2つ跳ねれて大いばりだ
北村、困ったかと思えたところ、角切りの強手でなんとか勝負と迫った 
しかし、やはり駒損が残ってしまった 北村は駒損で、しかも攻め駒の桂に大きく働きの差がある

中盤もたけなわという場面、ここまでうまく指していた村田、ここからもノーミスでいって勝てるか、という展開だったのだが、村田が大きな悪手を指すことになる
なぜか北村に、村田陣の大事な金をボロッと1枚取らせてしまたのだ
これ、どう考えてもアマ級位者並のミス、これは痛い、痛すぎる
村田はそれまでが良かっただけに、いったいどうしちゃったんだ、と思えてしまうミスだった
牧野「村田に失着があった、しかも北村玉が堅いですね、鉄壁になってしまいました」

そこからムードが一変した 北村は一転して手堅い指し回しを見せ、村田の攻めを寄せ付けない
そして、最後の寄せの場面は圧巻だった
北村の切り合いを選んだ強気な手を見て、牧野が「これはどうですかね、村田にもチャンスが来たんじゃないですか」と言ったのだが、北村はちゃんと全てを読み切っていたのだった!

「17手先に、自陣詰みなし、相手玉必至」となることをきっちり読み切っていた北村、そのとおり進めて、村田が投了!
136手で北村の勝利となった 牧野「見事に決まりました」
おおーー 強いね、いいねいいねー! 北村は最後の寄せ、時間を使わずにほぼノータイム指しだった、カッコイイー!
一直線の手順で変化の余地なく読みやすかったのだろうが、踏み込むのには勇気が要るところだ、よく決断できた!

牧野「村田が途中までかなり優勢だったと思うんですけど、形勢がまぎれました その後は北村が非常にうまく勝ち切った」
村田さんとしては、途中まで理想的な展開だっただけに、これは悔やまれる・・・ なんで金をタダであげてしまったのか
損を取り返す順もあったのに、わざわざそれを指さなかった あそこは不可解としか言いようがない 

一方の北村さんとしては、なかなか満足な一局だっただろう 中盤で苦しくなったが、粘っての逆転勝ち
女流将棋は逆転が多い、苦しくなっていかに粘るかがテーマになってくる、それが本局では出来ていたから、良かったね
有利になったあとの守りの手堅さが印象に残った
最後の寄せはさすがに「終盤が鋭い」と、紹介で言われるだけあるわ
まずは北村さんがベスト4に名乗りを上げた