貞升 南女流初段 vs 加藤桃子女王女流王座
対局日:2015年6月30日
解説:中村太地六段
聞き手:鈴木環那女流二段

うわ、聞き手がまたカンナちゃんだ(^^; 髪の毛がツヤツヤだね
貞升と加藤、2人とも、この棋戦の1回戦では実に安定した勝ち方を見せていた

解説の太地「貞升は居飛車党で本格派、対振り飛車の急戦が得意
加藤も居飛車党、終盤の切れ味は目を見張るものがある」
カンナ「個人的には矢倉を見てみたいなと思います」

先手貞升で、相矢倉になった 
カンナ「見たかった矢倉になりました、思わずガッツポーズをしてしまいました」
はは、カンナちゃん、かわいいね~

駒組み段階、非常~に難しいところ、もうここらへんから素人の手には負えないところだ
太地「盤上では細かい戦いが始まっている」

貞升に小ミスがあり、貞升の守りの金と、加藤の攻めの銀の交換になってしまった 
当然、加藤有利だろう?と思っていると・・・
カンナ「加藤が一本取った?」
太地「まだ互角だと思います、簡単ではないですね」 

貞升は持ち駒になった銀を、自陣に投入して銀矢倉を構築してがんばった
太地「長くなりそうですね」

そして、駒組みがどんどん進むと、
太地「かなり貞升が盛り返したように見える」
うーん、太地先生の解説、ここまでは抜群にわかりやすいなあ、疑問点が全然ないわ

と、そのときだった、加藤が突如として開戦! 単騎の桂跳ねだ
太地「加藤の大胆な桂跳ねですね」 
そして、そこから、加藤がラッシュに行った~ 
ええー、そんな攻めをよく考えつくなー、という組み立てだ 
ガチガチの貞升の銀矢倉に対して、攻めている駒が少なく見えるが・・・
攻めが止まったらもう負けになる順なのだ 実に勇気ある!

加藤の攻めがつながるかというところ
太地「加藤はどうするんですかね? 秒読みで、これは腕の見せ所ですね」
すると加藤は飛車をぶった切って行った~ おおーー それが攻めをつなぐ手か
ホント、よく考えつく、成功するかはまだわからないけど・・・ 小駒だけの攻めとなった加藤、貞升はしのげるか?

局面少し進むと、太地「もう局面として、加藤の攻めが決まっている感じ、鋭い」
加藤の矢倉は鉄壁として健在、貞升は遊び駒だらけ
一気にこうなってしまった うわー、これは・・・ 大勢決したな・・・

だが、まだ貞升はあきらめてなかった 実に気付きにくい手を指し、なんと入玉狙い!
太地「これは勝負手ですね」
壊滅した自陣を放棄して上部脱出か それならまだわからんか、おおお 魅せるねー!
カンナちゃんも、この貞升の発想をほめた 「秒読みの中でこの構想を思いつくってすごいですね」

しかし、その貞升の入玉の希望を打ち砕く、加藤の絶妙手が出た~ う、うまい!!
太地も気づかなかった手だ、これが女流の手なのか? これ、光速の寄せやん~!!  
太地「鋭いですね、加藤は読み切っている」

すぐには決まらず、まだ続きがあったのだが、加藤の一手一手の寄せの正確さが際立ち、着実に貞升玉を寄せ切った
102手で加藤の快勝となった

太地「矢倉戦で、(加藤の仕掛けで)急に戦いが始まって、貞升の玉が寄るかどうかの攻防が本当に見ごたえがありました
最後は加藤が鋭い攻めを決めて勝利をつかみましたね」

いやー、加藤さんの攻めの組み立てが見事としか言いようがない 
さすが、奨励会の初段は伊達じゃない! 強い、強いよ 
最後の寄せのところ、秒を「1、2、3・・・」と読まれることなく、それ以前に指し続けてたもんね
よほど読みに自信がある証拠だ 40秒も要らないんだねえ グッジョブ、加藤さん!

貞升さんも、負けはしたけど、希望を捨てずに入玉狙いのところは、多くの視聴者を満足させただろう
感想戦も充実しており、私が気になっていた変化をやってくれた
太地先生もカンナちゃんも良かったよ

加藤さんの、「奨励会初段」の実力っていうのが、どれくらいか分かるのは貴重だね
なかなか「奨励会初段」の対局っていうのは観る機会がないからなあ やはり強いね いいねいいね

正直、NHK杯より、面白いことが多いなあ、この女流王将戦・・・
女流はとにかくわかりやすいのだ 手の意味が理解ができる 解説者の解説も的確だ
これは前々から感じているのだが、コンピュータが男子プロを上回ったとき、女流の存在は、かえって光ってくるのではないだろうか?
女流は最強集団という看板なんて、もともとなかったのだ 
女流はそこらのアマよりは強く、楽しい将棋を指して見せてくれればそれでいいのだ  ビバ、女流!