熊倉紫野女流初段 vs 中村真梨花女流三段
対局日:2015年7月14日
解説:佐藤紳哉六段
聞き手:真田彩子女流二段

毎週土曜に、囲碁将棋チャンネルで放送されている女流王将戦 ベスト8の戦いも残すところあと2局

解説の紳哉「熊倉は居飛車党で中終盤のねじり合いに強い
マリカは振り飛車党で攻める元気のいい将棋」

先手熊倉で、熊倉の▲ガッチリ組んだ居飛穴vsマリカのノーマル四間飛車△4四銀型という対抗形になった

紳哉「マリカは四間飛車以外はほとんど見たことがない、この対抗形の経験値はマリカのほうが10倍くらいあると思う」

熊倉がやや強引と思える打開をし、紳哉「熊倉がちょっと、じれたか」
紳哉「熊倉は攻め合いに持ち込めるかどうか」だったのだが、熊倉は右桂を攻めにモロに参加させることに成功した

さらに熊倉は、駒得に目がくらまず、スピードアップで相手玉に迫る手を何回も指し、紳哉を驚かせた
だが形勢は、難しいようで、紳哉「マリカが少し指せそうな気がしますね」
紳哉「熊倉は穴熊でこれだけ相手陣に食いつければ、よくやっている」
と、どっちが有利とも取れる発言をした(^^;

しかし実戦、熊倉にうまい歩の活用という小技が出て、紳哉「熊倉が一手勝ちできそう」
マリカは盤にかぶさるようにして頭を接近させて、盤を頭で隠した人を久しぶりに見た(笑)

攻め合いとなったが、熊倉は穴熊のおかげで駒をかせいで手駒を増やし、最後の詰ませ方も鮮やかで、熊倉の快勝となった
87手で熊倉の勝ち

紳哉「熊倉が穴熊の強みを活かした、難しかったと思うんですけどね
解説だとマリカがやれてるんじゃないかという感じもあったんですけど、マリカは特に目立った悪手もないまま負かされてしまった
熊倉の終盤の切れ味が良かったんじゃないですかね」

感想戦、ちょっとしたダジャレが聞けた
紳哉「先手の穴熊を見ますと」 マリカ「クラクラしますね」
それ、略すと、「穴熊でクラクラ」、つまり「熊倉」やん(笑)

感想戦の最後で、紳哉がマリカの攻め手順を修正し、熊倉に駒を渡さずに攻めるやり方を指摘していた
対局者2人も納得し、おお、それなら全然難しかったんじゃないか、と思える手順で、さすが男子プロの手の見え方、と思わせた
紳哉の「マリカがやれてるんじゃないか」というのも、あながち間違いではなかったんだな

ただ、本譜、全体を見れば熊倉さんの駒が躍動した、快勝譜であった
駒得に目がくらまず、一直線に相手玉に迫っていった熊倉さん、なかなかやるね!

この一局、なんとなく、大学選手権の上位あたりがこういう将棋を指しているのでは、と思わせた内容だった
う回する手順があまりなく、両者がやりたいことをやっているから、理解できるんだよね
この2人あたりの指し回しなら、まだ私も「なるほど」と思える範囲なのだが、もっともっと強い人がたくさん居るからなあ・・・
男子プロのNHK杯のほうは、見るほうも理解するのが大変だわ(^^;