加藤一二三の5手詰め パワーアップシリーズ
加藤一二三著 創元社 1000円+税 2015年11月初版 
評価 B  難易度 ★★☆ (10段階で5です、ちなみに5手詰ハンドブックで★★★)
コンセプト<平凡な詰将棋集>
2問2答形式 裏透けなし レイアウトまずまず

超ひさびさな、読み物以外の棋書レビューです
普通な5手詰が202題、以上、レビュー終わり

・・・さすがにそれだけじゃ寂しいので(笑)  
レイアウトは、創元社の十八番のタイプです 高橋九段の○手詰将棋シリーズと同じです
このレイアウトはなかなかいいのですが、持ち駒の表示がやや小さいと思います
解答ページの解説は、かなり詳しいです それはグッドです

難易度は、5手詰ハンドブックよりちょっと低いかなー、でもだいたい同じだろうという程度です
一冊を通して、最初から最後まで難易度は変わりません 後半になっても簡単な問題が多く出てきます
Amazonの紹介文で、「詰みの基本ともいうべき5手詰めで、ネット世代の若い将棋ファンにとくにオススメ」と書いてあったので、ぐっと易しい問題集かな?と思ったら、そんなこともなかったです

この本は、とにかく、平凡、ふつう、この一言に尽きます
特徴というべきものが見当たらないです
いちおう、実戦形の部類に入るんでしょうね

一二三先生、問題を作成するにあたって、使用する駒の枚数を制限しておらず、一番多いものでは17枚(持ち駒含む)も使っていました 多いです・・・
シンプルなものも、もちろん多いんですけどね
それと、なんの役割も果たしていない、解くのに関係ない駒が配置されていることがあります 
刺身の上に乗っているタンポポみたいな駒がときどきありますね

一二三先生の作品ということで、どこかに「ひふみんらしさ」があるのか、と思ったけど、別に見当たりません
作品からそれは感じることはできませんでした 
もう私が実戦形の5手詰に慣れてしまったためもあると思います 
私にはちょっと簡単すぎたか 平均1問2分弱ぐらいで、5~6時間くらいかかって解いたと思います

ひふみんの言葉は1ページだけです
一二三先生は今までどんな詰将棋を解いて修行してきたのか、個人的に興味あるんですけど、書いてなかったです
作るほうは「私は、詰将棋問題を長年にわたって作ってきました」と書いてありますけどね

なお、この本を解いたあとに、浦野八段の5手詰ハンドブックを見たら、浦野本は、解きたいと思わせる問題ばかりだなー、と思いました・・・ 駒を配置するセンスの違いなんでしょうね 浦野先生のセンスの良さが改めてわかることとなり、浦野先生は詰将棋作家としてやはり偉大という結論が出ました (内藤先生もいいですね)

ごく普通で、おススメじゃないですけど、悪くもない、まあこんなものでしょう、以上です

第1問と第2問を、載せておきます (青く反転させてコピーしてkifu for windowsに編集→貼り付けで見てください)

後手の持駒:飛 角二 金二 銀四 桂二 香三 歩十二 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ 飛v金v玉 ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・ 歩 桂|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:金

---------------------------------------------------------------------------------------------------


後手の持駒:飛二 金三 銀三 香二 歩十四 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ 馬v歩v香v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・v桂v玉 ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・v桂 ・v桂 ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩vと ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 金 銀