瀬川晶司五段 vs 牧野光則五段
対局日:2015年10月16日
解説:先崎 学九段
聞き手:山田久美女流四段

10月から、第24期の銀河戦が始まっている
私は銀河戦にもう興味をなくし気味で、囲碁将棋チャンネル自体をしばらく解約しようかとも悩んでいた
11月は女流王将戦があったから、それを観て楽しんだけど、12月からは何があるんだ・・・
竜王戦の中継番組があるのか、じゃあそれを観て、12月で解約しようかと思った

そんな折、昨日、瀬川さんのブログで「銀河戦に出たので観てね」と書いてあった
ちょうど先日、瀬川プロ編入問題の本を2冊読んだところだ じゃあ瀬川戦を観るか?
おおっ、解説に先ちゃんじゃないか こりゃー、観る価値ありだな
何しろ、私はここのところ先ちゃんの昔のエッセイを立て続けに4冊も読んだのだ
もちろん昔読んではいたが、また読みたくなって、読み直したのだ
すごく面白いんだ、これが・・・ 文章の才能バリバリだ~ やはり先ちゃんの昔のエッセイは最高だ 

さて、解説に登場した先ちゃん、明らかに太っている・・・ 俳優でいうと、香港アクション映画に出てくる、サモハンキンポーにそっくりだ

ところで瀬川さんだけは、なぜか「さん」づけしてしまう、アマ時代の印象が強いからか
先手瀬川さんで、後手牧野の一手損角換わりになった

▲棒銀で積極策に出た瀬川さんvs△意表の向かい飛車で居玉のまま受けようとする牧野
しかし牧野の構想はやはり自然ではなく、無理があったようだ
着実にポイントを稼いで優勢に進めた瀬川さん、だが考慮時間を早々に使い切り、30秒の秒読みが続く
牧野が意外な勝負手を放ってくる それに対し瀬川さんが、攻防の自陣角を放つ!
実に思いつきにくい端角だ 30秒でそんな手が指せるのか~
その端角の威力が抜群で、優勢に進め、最後はなんか危なくなったが、どうにか瀬川さんが勝ち切った

最後のほう、中段で双方の玉と玉が1マス空けてにらみあう、ということになり、けっこうハラハラしたなあ
瀬川さんの秒読み耐性が存分に感じられた好局だった、やはり30秒将棋で真価を発揮するのかもしれない 
瀬川さんのプロ入りの原動力の棋戦といえば銀河戦だからね
牧野がアマっぽい奇抜な作戦をしてくれたおかげもあり、なかなかに面白かった一局だった

先ちゃんの解説、やはりわかりやすい 気になる変化をほぼ網羅してくれる
先ちゃんと瀬川さんとは旧知の仲とのことだったが、雑談でそれに触れてくれなかったのがまあ残念といえば残念だ
序盤からけっこう神経を使う将棋だったのでしょうがない
先ちゃんは瀬川さんよりも読みの深さで負けていたところもあったが、解説者は変化を解説する仕事があるんで、対局者より読むヒマがないのでこんなものだろう 
そして、銀河戦のいいところ、それは聞き手の女流が毎回変わるところだね
山田久美女流、自然な受け応えで、いい感じだった
あと、秒読み係の飯野愛女流は、「9」を何回も読むことになり、けっこう心臓に悪い仕事だな~と思った

これからも囲碁将棋チャンネルを解約することなく、銀河戦を、注目カード、あるいは注目解説者のときだけは記事にしていこうかと思っている
NHK杯じゃないから、短い文章で一局を紹介するのもいいかもしれない