戸辺誠 六段 vs 行方尚史 八段  NHK杯 3回戦
解説 野月浩貴 七段

戸辺は、まず間違いなく振り飛車なので、楽しみにしていた一局

戸辺は2006年四段、竜王戦4組、B2 1回戦で山崎、2回戦で飯塚に勝ち 3回目の本戦出場
行方は1993年四段、竜王戦1組、A級 2回戦で藤原に勝ち 19回目の本戦出場

解説の野月「戸辺は振り飛車党で攻め将棋 戸辺攻めと言われ、序盤から前へ前へ行く
行方はじっくりタイプだが、相手が攻め将棋の場合、戦いに乗っていくことも多い」

先手戸辺で、角交換型の▲中飛車vs△居飛車となった 
野月「しばらくは、じっくりした展開」
戸辺は左金を左に上がり、金銀分裂型なのに、穴熊に囲った
野月「穴熊は金銀2枚でも堅い、しかし陣形のバランスは悪い」

行方は4筋に金銀を集中させ、盛り上がっている
清水「行方八段は、自分のタイプは、相手の得意な形を真っ向から受け止める、と言ってましたので」
考慮時間の残り、戸辺▲9回vs行方△1回まで差が開いた
それにしても、長いな、戦いが始まるまでが・・・

戦いが始まったのは、番組開始から51分が経過したときだった 長かったorz
戸辺から仕掛け、飛車角が交換、打ち合いになり、一気に激しい展開となった

戸辺が一気に寄せれるかも、というところ、清水が驚きの指摘をした
清水「▲2三銀とかでは?」
野月「あ、あります、あります」
おおーー、めっちゃめずらしい、清水さんが自分から手を指摘するなんて!(笑)
そしてその▲2三銀が的中し、攻め立てる戸辺 これはいけそうかな? 戸辺玉は穴熊だしなあ?

野月「中段玉を寄せるのは大変だけど、穴熊らしい展開です」
しかし、行方に、自玉の腹に角を打って守るという手が出て、なんだかおかしい空気になっていった
野月「戸辺の手が止まっているときは、優勢じゃないんですよ」
その言葉どおり、戸辺は小考の連発となり、残りの考慮時間はたちまち▲1回vs△1回、並んでしまった

戸辺はなんとか迫ろうとがんばったが、また行方に同じ位置に角を打ちなおされて、手がもうない
戸辺の穴熊は、金銀2枚の欠点をモロに突かれて、攻め合い負け・・・ ガクッ
92手で行方の勝ちとなった

野月「両者、じっくり駒組みに行ったんですが、戸辺から仕掛けてからは、激しい攻め合いとなった
行方の角打ちの受けがうまかった、行方は中段玉を利用してギリギリ残していた」

うーん、戦いが始まるまで51分もかかったこと、見せ場となった、目立った好手が行方の角打ちぐらいだったこと・・・
もっと、おおおっという叫び声をTVの前で上げてしまう戦いを期待しているのだけど、毎回そうもいかないよな・・・
確かに、行方の「中段玉で不安定だけど行ける」との判断はさすがだった
「行方の順当勝ち」という言葉で終わってしまった感じの一局だった