村山慈明 七段vs森内俊之 NHK杯 NHK杯 3回戦
解説 佐藤天彦 八段

年始は、あまりこのブログを更新しなかった・・・
私が今頃、「冬のソナタ」を観ていたという話とか書いてもしょうがないと思ったんで(^^;

村山対森内、解説は今をときめく天彦か これ以上はなかなかない好カードだな
3週間ぶりのNHK杯、楽しめるといいなー 
何しろ、ソフトがあまりに強いんで、私が将棋への興味が薄れる危険と、私は最近戦っているのだった

村山は2003年四段、竜王戦3組、B1 1回戦で矢代、2回戦で菅井に勝ち 6回目の本戦出場
森内は1987年四段、竜王戦2組、A級 2回戦で木村に勝ち 27回目の本戦出場

解説の天彦「村山は居飛車の正統派、受けの棋風 
最新形にも詳しくて色んな情報を知っている
一番旬の形をピックアップして一局一局のぞまれている印象
森内も居飛車の正統派で、受けの棋風
読みを主体とする将棋 適当にやっちゃう棋風とは違う」

先手村山で、相居飛車 何でもない角換わりか、と思われたところ、森内が変化した
今回、解説が始まるタイミングが早くて、良かった いつもこれぐらいから解説を始めて欲しい
天彦「森内は飛車先交換を許すかわりに、銀を盛り上がっていく主張」

村山が一番強くとがめに出る順を選んで、早々に動きが出て、面白くなった
天彦「ここまで序盤から激しくなるのは、両者予想していなかったんじゃないですかね」

村山が居玉のまま、単純明快な攻めを見せる
天彦「以前の村山でしたら、もうちょっと玉形を整備する気がするんですけどねー
コンピュータと戦った影響で、攻める棋風にチェンジ中なのでしょう」

▲村山の居玉vs△森内の玉ひとつ寄っただけ、という図式で、序盤から見たことのない将棋が展開されていく
天彦「この将棋は最初から両者、前傾姿勢の対局」
うん、手将棋ってやっぱり面白いわ 
角換わりといえばもう相腰掛け銀となっちゃう対局が多い中、今回の力戦は楽しい!

村山が攻め立てる ビシッと手つきもよく、森内陣に歩を打ち込んだ手に、天彦は感心
天彦「あ~ やっぱり強気な村山ですね」
そして、どんどん森内陣が薄まっていく 
特に森内がこれといった悪い手を指したとは思えないのだが、森内の玉は一方的に裸にされてしまった

そんな中、森内も楽には勝たせないとばかりに、玉を村山の飛車の側へ逃げるという、意表の一手!
天彦「これはもう勝負手ですね、相手を混乱させるような手」

しかし、村山は全くブレなかった 
じっくり、ではなく、一気に寄せる、最短を目指す気持ちのいい手順で、どんどん森内玉を追いつめていく
天彦「気が付くと、村山だけが攻めている」

125手、村山、攻めきっての快勝譜で大勝利となった 
結局、村山玉は居玉のまま一手も動くことはなかった
村山陣は森内に攻めの手がかりを作らせなかった
うん、これは見事! 森内を相手に、ここまできれいに攻めが決まるというのは、なかなか見れるものではない

終局直後、森内「なんかうまくまとめられちゃって」

天彦「序盤の早い段階から戦いが始まったんですけど、村山のほうが終始一貫して攻めの姿勢を貫いてましたね
以前の村山を知る身としては、こんなに攻めるんだと驚きました
森内のほうも、玉をよろける勝負手を見せたが、村山がうまくまとめた
村山が玉形が壁のまま攻めていったのが印象に残りました」

天彦の解説、かなり良かった、見たことのない手将棋なだけに解説者の力量が問われたが、さすが今一番勝っている若手、確かな棋力の裏付けを感じさせた

村山が居玉のまま攻めまくって勝ち切った一局、これはponanzaと練習した影響があるのだろうか?
居玉で勝てるなら、それに越したことはない、囲うばかりが将棋じゃないねえ 
村山、実に強かった、グッジョブだ 時間配分も完璧だったように見えた 
これだけうまく指せた内容というのは、年に何局もないのではなかろうか パチパチパチパチ!

プロもソフトから学んでそれまで以上に強くなれるのかもしれない、と思わせた貴重な一局となった
本局は序盤から、知識ではなく互いの力のぶつかり合いで、囲いもそこそこにという戦いで、3週間ぶりのNHK杯、面白かったわ
毎回こういう力戦を期待したい!