千田翔太 五段vs行方尚史 八段 NHK杯 準々決勝
解説 谷川浩司 九段

千田、年齢を調べたら21歳、まだ若いな~
行方は42歳だから、千田の倍だ ちなみにタニーは53歳
なんとなく、私は千田を応援してしまう  私は若い勢力に期待しているからね

千田は2013年四段、竜王戦5組、C1 1回戦で中村亮介、2回戦で阿久津、3回戦で糸谷に勝ち 本戦初出場
行方は1993年四段、竜王戦2組、A級 2回戦で藤原、3回戦で戸辺に勝ち 19回目の本戦出場

解説のタニー「行方は矢倉を得意とする居飛車党、納得がいくまで考えるので時間の長い将棋でも大長考があって秒読みになって、大丈夫かなと思うんですけど、秒読みになってからも強い
千田は若手で力強い受けに特徴がある棋風、コンピュータ世代の指し方なのかなという感じがしますね 非常に特徴のある将棋ですね
行方は最新形、千田は最新形も知っているが力将棋を好む」

先手千田で、角換わりの相腰掛け銀に進んだ 
千田がノータイムで仕掛け、バンバン攻めていく
タニー「研究課題の局面の一つ、千田はそうとう研究してきているのかなと思います」
盤面右側で、もうのっぴきならない戦いになっている
清水「早いんですが、進行が」
タニー「止まらないですね」
清水「一気に終盤戦でしょうか」
まだ番組開始から22分やで・・・

清水「このあたりまで研究範囲なんでしょうかね?」
タニー「そういうことなんでしょうかねー」
ようやく千田が手を止め、考え始めた
タニー「千田の攻めがつながるかどうか、ギリギリ」
うーん、千田、飛車を捨ててしまい、私が先手だったら心もとないなあ
私の第一感、先手の攻めが続くとは思えないんだよなあ・・・ こういうところが私が弱いところだ
先手に技があったらもう後手の負けなんだけど、どういう技がかかるのかが読めないから、駒の損得だけで優劣を考えてしまうのだ

雑談で、清水「行方は千田のことを、『コンピュータ世代、自分とは真逆である』とおっしゃってましたが」
タニー「行方としゃべったとき、千田の話題になったんですが、この相手には負けたくないというのが感じられましたね」

さて、▲千田の攻めvs△行方のしのぎ、という図式で進んでいる
かなりのスピードで指してきたが、局面が難解で、もはや、いくらでも時間が欲しいところだ
タニー「千田の攻めがつながったですね、これで潰されてしまうと、角換わり相腰掛け銀の後手としてつらい、どうするかっていうのが出てくる、駒の損得もあまりなくなってきた」
しかし? 行方が攻防の飛車を打つと、千田は駒取りを受けるだけの手を余儀なくされ、一気にムードが一変してきた
タニーの解説の信ぴょう性が・・・

こんどは行方が攻め、千田が受ける展開になった
千日手の権利が行方にあったように思うのだが、行方がそれを打開
行方の攻撃が続く 堅かったはずの千田玉が、薄まっていく 
まさか、行方が激しく千田玉に迫る展開になるとは・・・

そして、盤上がヒートアップしていく 決着がつく、最後の戦いになっていく
タニー「あー、これは詰むかもしれませんねー、さすが、行方の終盤力が・・・ ピッタリ詰んでいるような気がしてきました」
おおお、行方、詰ますのか? 詰まさなければ行方の負けだ ドキドキの進行を見守るしかない
タニー「詰んでるような気がしますがね、あーそうでもないですか?」
おいー、タニー先生、どっちやねーん 

お互い、秒に追われて「9」ギリギリで指すという光景が見られ、ハラハラも頂点に達するという終盤となった
しかし、千田に「取られる駒を金にしておく」という、金合いが妙手だったようだ
タニー「いやーそうですか、詰まなかったんですかねー」
行方はそうとう追ったが、千田玉、詰まず! 139手、際どい際どい熱戦だったが、千田の辛勝で終止符となった

タニー「終局直後の、両者の精根尽き果てたという表情が印象的でした
千田は途中までは詰まされたと思ったんじゃないか、金を合駒したのがうまかった
千田の研究どおりの手順になったと思うんですけど、行方もうまく反撃してギリギリの終盤戦でした
最後ホントに即詰みがなかったのかどうか、詳しく調べてみないといけないと思います」

タニーが総評を言い終わったあとも、まだ対局者2人は黙ったまんまだった・・・
お互いに力を出し合った激戦だったもんね・・・ 
感想戦で、千田が「角の成り捨てで千田玉が詰む」、という指摘をして、行方は「それがあったか!」とショックを受けていた
行方には見えていなかった筋だったのだ 
行方はかなり悔しそうだった・・・ 負けたくない相手に、最後に詰み逃しで負けてしまい、悔しさも倍増というところか(^^;

千田が勝って、私としてはうれしかった 
単純に、ニューヒーローが出てきたほうが面白いと思うからだ
でも、この一局、私にとって激ムズだったなあ 
千田の攻めが続いているのかという判断と、最後の詰みが読めるかっていう難しさ
もう、私はあきらめて「どう進むのか見守る」ということしかできなかった
でも、解説のタニーもうまく読めてなかったぐらいだから、もうしょうがないんだろう
最後の詰みは行方ですら読めてなくて間違えたしなあ

将棋って本当に難しい、これが娯楽なんだから、変わった娯楽だと思う
今回は詰むや詰まざるやという、将棋の醍醐味が観れた
週1回のNHK杯、本局は「将棋を観た~」っていう感じを味わわせてくれる一局だった