久保利明 九段vs藤井猛 九段 NHK杯 準々決勝
解説 羽生善治 名人

久保と藤井、この顔合わせだと相振りを期待してしまうが、どうなるか
解説に羽生名人だ  ビシッと、「これはダメ」とかを言ってくれると面白いのだが(^^;

久保は1993年四段、竜王戦1組、A級 2回戦で藤森、3回戦で阿部光瑠に勝ち 20回目の本戦出場
藤井は1991年四段、竜王戦1組、B2 1回戦で高橋、2回戦で屋敷、3回戦で北浜に勝ち 21回目の本戦出場

羽生「久保はさばきのアーティストと呼ばれてますからね、軽快な将棋という印象
藤井も同じ振り飛車党なんですけど、ガジガジ流ということで、非常に力強い指し回しです
戦型は普通なら相振りなんですけど、もしかしたら対抗形か」

先手久保で、居飛車を選択 私の相振りの希望は3手目であっさり潰(つい)えた
後手の藤井はゴキゲン中飛車で対抗
羽生「藤井が久保の得意のゴキゲンを採用してお株を奪った、藤井のゴキゲンはめずらしい」
2人の対戦成績が出て、久保11勝、藤井10勝とのことだ

羽生「久保は中、三間、向かい飛車の振り飛車で軽くさばく
藤井は四間で手厚いのが好きなタイプ」

序盤、お互いに手にした角を自陣方面に打ち、落ち着いた持久戦となった
羽生「どうなることかと思いましたけど、収まりましたね」

手を作っていったのは藤井からだった 桂の単跳ねで、うまくポイントを稼げるか?
だが、藤井は小考を重ねて、考慮時間を全部使い切ってしまった
残りの考慮時間、久保▲5回vs藤井△0回まで差が開いた
まだ先は長いぞ・・・

しかし藤井、相手に手を渡す、自陣を引き締める手を指し、がんばっている
久保も時間を使い切り、双方30秒将棋に突入
・・・この一局、ここまで今一つ、地味な動きしかないんだけど、どういうことだ(^^;

藤井の馬が殺されたところで、ようやく局面が大きく動いた
久保は4段目に配置した角2枚のラインで、藤井陣を強烈ににらんでいる
羽生「角2枚の利きが厳しい、藤井も開き直るんですかね」

藤井は羽生の言う通り、詰めろをかけて自玉が詰まないことを祈ったのだが、久保は的確だった
鮮やかに詰ませ、割とあっさりと勝ちを決めた 105手で久保の快勝

羽生「急戦調でしたけど、収まって、その後ねじり合いになったんですけど、ちょっと中盤~終盤の入り口くらいのところで藤井に小さなミスがあってそこからは久保がうまく押し切った」

感想戦で、藤井は馬の使い方での手順前後を悔やんでいた
もうそこがハッキリ敗着ということだった
羽生のそこの解説では、藤井が指した手を認める意味のことを言っていたんだけどね
藤井が局後に藤井自身が敗着と断定した△4六歩を指した直後、羽生「△4六歩のほうが筋というかそういう感覚はありますね」とね
それと、羽生は途中での形勢判断をほとんど口にしなかった
清水さんも、「今の形勢はどうでしょう」と聞いてくれればいいのに、と思う

どうも、久保が優位になってからは、逆転の筋がなかったようで、一手違いでも差があった一局になってしまった感があった
藤井は今期NHK杯での快進撃を続けていたが、ここで打ち止めとなった
久保はA級棋士の安定感を見せた内容だったと思う