広瀬章人 八段vs村山慈明 七段 NHK杯 準決勝
解説 阿久津主税 八段

もう準決勝だ 広瀬と村山、居飛車党の若手2人の対決  
(追記・若手と書いてしまいましたが、広瀬29歳、村山31歳で、そう若くもないんですね(^^;)

広瀬は2005年四段、竜王戦2組、A級
2回戦で畠山鎮、3回戦で澤田、準々決勝で郷田に勝ち 9回目の本戦出場

村山は2003年四段、竜王戦3組、B1
1回戦で八代、2回戦で菅井、3回戦で森内、準々決勝で豊島に勝ち 6回目の本戦出場

解説の阿久津「ベスト4に千田が初出場で進出したのはすごい
広瀬はもうトップクラスの存在
村山のほうもじっくりとクラスを上げて活躍している、村山は最近攻撃的になってきて早指し戦が強くなった」 

先手広瀬で、相矢倉となった 私はまた角換わり相腰掛け銀になるかと思っていた
阿久津「脇システムのような戦型になりましたね」
2人の対戦成績は2-2とのこと

阿久津「広瀬は振り穴から棋風をガラリと変えた、器用な人
村山は手厚い受け将棋から、攻め将棋になってきた」

角交換から、広瀬が村山陣に馬を作って攻める
阿久津「村山は受けの力の見せ所」
村山、対抗策として、端に角を打って、強引に広瀬の馬を取りに行った
う~ん、この端角が成立しているのか? たとえ広瀬の馬が消えても、村山の角がその後に何も働きそうにないと思える・・・

阿久津「広瀬の攻めがつながるか、村山が受けきってしまうか、差がつきやすい将棋だと思います」

しかし、村山が△8六歩、と、矢倉囲いの玉頭を攻める手筋の歩の突き捨てをしたタイミングが巧妙で、阿久津も感心
阿久津「熱戦になりづらいと言ったんですけど、攻めたり受けたりでバランスが取れてますね」

手が進むが、形勢、難しい 私にはどっちがいいのか、わからない
清水「阿久津八段はどちらを持ちたいでしょうか」
阿久津「金銀の数が多いので、先手です 清水さんはどうですか?」
清水「私は玉が広いから、後手のほうが」
おお~、清水さんが自分の意見を口にしたぞ、これは実にめずらしい(笑)

この将棋、終盤に来て、村山の手が冴えた
細かい手順の強気の受けで広瀬の飛車をけん制し、攻めては角打ち込みが強烈で、一気に阿久津の矢倉を崩壊に導いた
村山の中盤で打ったあの端角が、見事に働いた

阿久津「村山は決着をつけにいった、勝ちだと見ている」
最後も安全策を取り、万全の態勢で勝ちきった  108手で村山の勝ち

阿久津「広瀬の用意した作戦だったと思うんですが、村山が広瀬の馬を強引に取りにいったんですよね
広瀬が攻め切るか村山が受け切るかだったんですが、村山が緩急をつけた指し回しでペースを握った
村山の快勝譜だと思います」

最後はけっこう差がついた投了図となっていた
村山、短時間将棋でここまでうまく指せるというのはめずらしいんではないかな
攻めに受けに、交互に指すような展開で、村山のレベルの高さが出ていたと思う
あの早い段階で打った端角が攻めにも働くというのは予定だろうか
ただ、ドカーンという手がなく、派手さがなかったので、何か、観ていて物足りないという将棋だったが・・・(^^;

阿久津は形勢を何度か言ってくれたので、良かったよ
村山はこれほど安定して指せるのに、B1では2勝9敗で、落ちそうになっている なぜだろうね
来週は久保vs千田、振り飛車が観れるということで楽しみだ