久保利明 九段 vs千田翔太 五段 NHK杯 準決勝
解説 山崎隆之 八段

囲碁、今日はセドルさんが勝ちました
思えば2013年の三浦vsGPSでも、もし三浦が勝っていたら・・・と夢想せざるをえません

久保は1993年四段、竜王戦1組、A級
2回戦で藤森、3回戦で阿部光瑠、準々決勝で藤井に勝ち 20回目の本戦出場

千田は2013年四段、竜王戦5組、C1 
1回戦で中村亮介、2回戦で阿久津、3回戦で糸谷、準々決勝で行方に勝ち 本戦初出場

解説の山崎「久保は関西のトップ棋士、振り飛車の御三家と呼ばれる中に入る人、女流棋士の中にもファンが多いと思う
千田は力戦派、糸谷と棋風が似ていた プロになってから進化して、今年開花しようとしている 他のプロが指さない形になる可能性が高い」

先手久保のまさかの矢倉かと思いきや、普通のノーマル四間だった
対抗形で、▲高美濃vs△銀冠穴熊
久保が軽快に仕掛け、戦いが始まった
山崎「仕掛けのタイミングとしては、なるほどね」

久保が好調に攻めていくのか、と思いきや、千田が角銀交換の駒損を甘受したのが、うまい手だったようだ
山崎「攻守が逆転して千田が攻めている」
久保は歩の数が少ないのが、弱点か・・・

そして、千田の強烈な手が炸裂した
捨て駒から3手一組で、急所にドカーンと両取り一発! これでペースが千田のものとなった
この攻め筋は私は見えていたので、千田が指してくれてうれしかった
山崎「これは直線的な・・・ なるほど、厳しいですね」
久保陣を荒らす千田
山崎「ん~ 今の千田の手つきは自信があった、空中でちょっと止まって宙を舞っている(笑) 」

このまま久保陣が壊滅して、あっけなく勝負が決まるのか、と思いきや、久保も意表の受けを指し、踏ん張った
山崎「おっ、これは良い手ですね」
しかし、すべては千田がミスするかにかかっている

手が進み、千田は的確に迫っていった
山崎「あっ、これは攻め合い、非常に強い手です、僕には指せない」と言わしめる手が千田に出たが、成立していたようだ
山崎「形勢が一手ごとに入れ替わって見えます」と言っているが、どうにも千田玉が広い
久保玉はもう隅に追いやられて逃げ場がない 
観ていてドキドキはするが、ここから波乱があると思えない

迫る千田、しのげるか久保
山崎「久保がギリギリのところでカウンターを狙っている」
千田の攻め駒が足りるか、というところだったのだが、千田は正確に指し続けた
その手からは、安定感が感じられた 
やっぱり準決勝まで進むプロは、リードした終盤に来ると間違えないわ

126手、千田の快勝となった 投了図は差がついたものとなった

山崎「久保が絶妙のタイミングで仕掛けて、主導権を握ったかなと思ったんですけど、千田が頑強に跳ね返して、ちょっと思いつかない筋でギリギリで攻め切った、千田強し」

千田の角銀交換の駒損の受けという発想と、終盤の寄せの正確さ、この2点が見どころだったと思う
千田にスキなしという感じの一局だった  
久保の見せ場は、あの角を引いた受けの一手くらいか
久保は力を出させてもらえなかったなあ

決勝は村山vs千田となった  ・・・決勝の顔ぶれと思いにくいが(^^;