村山慈明 七段 vs 千田翔太 五段 NHK杯 決勝
解説 佐藤康光 九段

村山(31歳)と千田(21歳)、ともにコンピュータに影響を受けている2人の決戦となった
なんだかんだ言っても、決勝の舞台、どんな内容になるか楽しみだ

村山は1回戦で八代、2回戦で菅井、3回戦で森内、準々決勝で豊島、準決勝で広瀬に勝ち
村山「居玉で攻め切った森内戦が印象に残っている」

千田は1回戦で中村亮介、2回戦で阿久津、3回戦で糸谷、準々決勝で行方、準決勝で久保に勝ち
千田「中村戦の▲3五歩という仕掛け方が、反響が大きかった」

村山「積極的に攻めていきたい」
千田「村山の攻めを悠々(ゆうゆう)とかわしたい」

先手村山で、角換わりの相腰掛け銀となった ・・・結局、こうなったか(^^; もう定番の戦型だ
仕掛けたのは千田だが、すぐに村山が本格的に3歩を突き捨てて、猛攻開始し、千田陣に襲い掛かった
康光「村山がうまく攻めを決めるか、千田がかわしながら反撃するか」

お互いに角を手持ちにしているため、気を遣う中盤となっている
千田が見えにくい角打ちを指して、康光に「あ、そう指すんですか、受けに自信がないと指せない手です」
と言わせて驚かせた

対して、村山も、じっと相手の玉頭へプレッシャーをかける歩突き! これも局面広く見えてないと、指せない!
この村山の手には私は非常に感心した 手を渡す一手が指せるんだな~

局面は難解なようで、康光「ちょっと村山の攻めも細い気がしてきましたね、でも今期の村山を見ていると、こういう局面からうまく指してますから」
手をつないでいく村山、康光「パッと見は怖い、千田のほうを持てない」
しかし次のセリフでは康光「村山は技を出さないといけない」
形勢どうなってる~ もっと形勢を言ってくれ(^^;

考慮時間が▲0回vs△0回の30秒将棋に突入
康光「若いですね、正々堂々とぶつかり合ってますね」
将棋になってるな~、プロだから当たり前だけど(笑)  
PONANZAへの300万円チャレンジのように、一方的に終わってしまわない

康光「ちょっと一回は怖い受けです」
清水「佐藤先生、さっきからずっと怖いと(笑) 」
康光「うまく寄せられれば、村山の勝ちになっているはず」
う~ん、村山の手が伸びてきているな 玉の堅さの差がひどい、千田陣はまとめきれない、これは決まったか・・・

村山、手堅く指して、長引くかと思われたのだが、そうではなかった
下段の香に力ありの好手を一発指して、康光「この香は攻防手ですね、受けにくいですよ」
千田の入玉を阻止する決め手だった

正確な寄せの前に、千田はついに屈した 康光「これはまいりましたねー」
千田は静かに「負けました」と頭を下げた 117手で村山の勝ち、優勝!

康光「決勝戦にふさわしい自信と自信のぶつかり合いだった
最終盤までギリギリの均衡が取れていたと思うんですけど、
千田にも何かうまい手があった気がするんですけど、村山の勝負勘が光りましたね」

感想戦では、千田のほうが長時間受けに回らされ、手広い終盤が続き、間違える可能性が高いという、実戦的に不利になりやすい展開だったようだ
村山のほうは、中盤で歩をじっと相手の玉頭に伸ばしていった、あの手渡しと言える手、あれが結果的にうまくいって勝因になったと思う、あれは見事な手だったよ
全体的に村山が慌てたところがなく落ち着いていた、難しいところでも崩れなかった、安定感のある強い勝ち方だった  

局後のインタビュー
村山「千田の受けが非常に正確で、終盤まで自信がない将棋だったんですけど、結果を残せてうれしく思います」
千田「いい手を逃して、そこは残念です、また来年がんばります」 

なかなか面白い決勝だったと思う プロが力を出した内容だけあって、秒読みでの進行や、康光の解説についていくのも大変なんだけど(^^;
康光は途中で形勢判断をもっと言ってくれると良かった

村山は来季の将棋フォーカスの担当ということで、戴冠できてよかったね
村山が現時点で早指し日本一ということか うん、いろんな人が出てくるのはいいことだね

今期は波乱だった
思えば3年前、羽生のNHK杯5連覇がかかったときは、私は盛り上がったんだけど(^^;
今期は羽生が2回戦で北浜に負けるというショックがあり、渡辺も2回戦ですぐ消えてしまった
来季は羽生と渡辺は上位に残って欲しい 
みなさま、今期もお疲れさまでした