船江恒平 五段vs近藤誠也 四段 NHK杯 1回戦
解説 渡辺明 竜王

第66回に期が改まった 司会も清水さんから藤田さんに変わり、気分一新というところ
藤田「注目の女流代表は加藤桃子女王・女流王座です」
・・・しかし、加藤さんは女流棋士ではない、奨励会員だ
女流棋士ではない人が女流代表となってしまった  もちろん、対局には注目するけどね

他に注目は、やはり初出場勢
石井四段、藤倉五段、島本五段、黒沢四段、増田康宏四段、斎藤六段、そして今日登場の近藤誠也四段

船江は2010年四段、竜王戦5組、C1 3回目の本戦出場
近藤は2015年四段、竜王戦6組、C2 本戦初出場

解説の渡辺「今回は初出場が8人ということで、ちょっと多いみたいですね
船江は居飛車党で終盤が得意
近藤はまだプロになって半年なので、今後に活躍が期待される 私の弟弟子で年が一回り違う 居飛車党」

事前のインタビューがあったが、全部書き写すのはめんどうなので、今回から私が勝手に要約することにした
(よほど面白いインタビューだったときは全文を書き写すことにする)
船江「終盤が好きなので、そこに注目してほしいです」
近藤「緊張しすぎず、普段どおり指したい」

先手船江で、角換わりの相腰掛け銀になった ちなみに前期NHK杯では、9局がこの戦型だった
49局中の9局なので、やはり多いと思う 今期もさっそく、この戦型だ 
今、プロ間で一番流行っている戦型と言って間違いない

後手の近藤のほうから仕掛け、積極的に動いていった
近藤の△8六歩の突き捨てに、船江が▲同銀と取ったのが意外な手で、そこでできたスキを突いて近藤が遠見の角を打って攻め立てる
渡辺「ここまでは初出場の近藤がうまく指している感じ」

攻め合いになり、船江のほうも、右桂が後手の3三の銀と交換になった
渡辺「銀が取れたのは先手としてはラッキー」

形勢は難しいのか・・・ 手が進み、角銀交換で船江が駒損
船江は、と金作りに運命を託した
渡辺「正しく指せば、後手の近藤がいいんですけど、この将棋で初めて近藤が指す手が広い局面を迎えていますね
5~6個、選択肢がある」

渡辺の指摘どおり、ここが最大のポイントだった 
近藤の選択は角打ちからの攻め合いだったが、これが敗着になった

船江に強く踏み込まれ、駒が取り合いになったのだが、後手の近藤玉は薄かったのが響いた
渡辺「船江持ちになったかな」
そして、船江は間違えることなく、寄せのアミを絞っていった

渡辺「さすがに終盤が得意というだけありますね」
船江、持ち駒の歩の数がピッタリの寄せが決まり、89手で勝利となった

渡辺「手の広いところで、近藤の角打ちがポイントだったと思う
あそこでどうやっていれば良かったか
本譜は、船江の踏み込みが成功した」

感想戦で、渡辺が言っていた「後手の近藤が手が広いところ」をかなりやってくれていた
近藤に、本譜の角打ちではない、うまい手があったとのことを、近藤自身が指摘していた
近藤、惜しかったな もう考慮時間を使い切るまで考えたかったなあ

渡辺の解説は、やはり良い 
今、局面がどういう進行をしていて今後どうなりそうか、何を考えるべきかをしゃべってくれる
形勢判断も、随時してくれていたように思う

藤田さん、安定した聞き手ぶりだったと思う
藤田さんは清水さんと違い、そもそも棋力が低いので、「藤田さんの局面に対する見解を聞きたい」というようにはならない
観ている側がそんなことは始めから期待しない(^^; そこがいいね
声がかわいいしね そして、画伯でもある藤田さん、このブログ右上の絵は藤田さんのもの(笑)

初出場の近藤が、だいぶ追いつめたが大魚を逃したという一局だった
私は2週間ぶりの将棋観戦だったが、やはり1週間に1局は将棋を観たいと、強く思った