大石直嗣 六段vs石井健太郎 四段 NHK杯 1回戦
解説 所司和晴 七段

大石は3年前にNHK杯ベスト4まで行ったことがあった 石井というのは全然知らない
解説が所司さんだけど大丈夫か(^^;

大石は2008年四段、竜王戦4組、C1 5回目の本戦出場
石井は2013年四段、竜王戦6組、C2 本戦初出場

所司「大石は関西の若手強豪 石井は私の弟子、初出場で緊張してると思うけどがんばってほしい」

事前のインタビュー(要約)
大石「石井さんとは初対面、駒箱を開けてみないとわからない
前期、弟弟子の千田が快進撃を見せたので、それに続きたい」

石井「子供の頃から観ていた棋戦なので、非常にうれしいです」

所司「大石は基本的には居飛車党、石井は両方指す」

先手大石で、▲居飛穴vs△ノーマル四間+高美濃になった
駒組み以降も双方手が早く、所司「この辺まで研究しているんでしょうね~」

石井が飛車側で動きを見せるも、大石は流れに乗って鉄壁の「松尾流4枚穴熊」に囲うことに成功
うわ~、これは四間側から見たら、頭がクラクラするな~

雑談で、所司が石井の思い出について語ってくれた
所司「石井が将棋教室に来たのは、また幼稚園の年長のときだったんですよ」
藤田「駒落ちから始めて?」
所司「実は平手からなんですよ、最初ですね、地元の将棋センターに来まして、大人の方々に6枚8枚で、こてんぱんに負かされて、もう何回も何回も泣いちゃってたんですよ、それで私がこれはかわいそうだというので、カルチャー教室のほうで私が全部平手で負けてあげていた」
・・・これは面白いエピソードだった
そのまま石井が大人に負かされ続けていたら、今の石井はなかったかもしれない(笑)

そして、この将棋、中盤から、延々のねじり合いとなった
互いに歩を垂らし合い、手を渡し合う高度な手筋
石井に桂の逃げ道を作るだけの端歩突き、大石の角のさばきの妙
そして私が感心したのが、石井の手で、銀で玉側に厚みを作る格調高い一手!
そしたら、大石も離れていた金を玉に寄せる、似たような手筋!
う~ん、そう指すものか これは渋いやりとり、なんとも本格的・・・

この互いの応酬に、所司「お互いの持ち味が非常に出てますね」
そうだな~、これは見ごたえあるわ 若手どうしとは思えない

終盤に入っているが、どちらがいいのか 盤面左で、延々攻防が続いている
そんなとき、大石に▲3九香という田楽指しの香打ちが出た! 気づきにくい手だ
所司「これが秒読みで発見できるのはさすがですね、局面広く見えている」
もうずっと盤面の左ばかりで戦っていたからなあ

もう寄せ合いだが、所司「こういうのは正しく指せば穴熊が勝ちやすい」
石井玉、ギリギリに追いつめられているが、持ち駒がすごい大量にある
そして石井が勝負手を放った 相手の歩頭に金のタダ捨て!
うお~ そして大石も、このタダの金を取らない!
どっちが勝ってるんだ~

石井の最後の「王手ラッシュ」が続く これは・・・ 大量の持ち駒があるから・・・ 何かやばそう・・・
そしたら、怒涛の捨て駒のラッシュで詰んでしまった! 大石玉、詰まされた あああーー 
168手で、石井の勝ち

所司「すごい細かい、渋い応酬などもあって、大熱戦でした だけど平均すると、ずーっと大石のほうが有利だったんではと思いますね 最後も大石の勝ちだったと思うんですが、ちょっと調べてみないとわからないんですけど、トン死だったのか、正しく受ければ詰まなかったのか、本当に最後の最後まで緊張する、ギリギリの戦いだったですね」

うん、これは面白かった 大熱戦だった 
お互い、技をたくさん見せてくれたもんなあ 
歩の垂らし合い、中盤で金銀を玉側に寄せる手、田楽指しの発見、金の歩頭捨ての大技
どちらも譲らずで、プロの技術のオンパレードという感じだった

所司さんの解説も、なかなか良かったと思う 特に中盤までは良かった 
そもそも、終盤の解説にそんなに期待してないっていうところがあるし(^^;
1回戦でこれだけ見せてくれたら、満足だ 観ていて楽しいね

山崎vsPONANZAでは、圧倒的な強さをコンピュータが見せたわけだけど、
持ち時間が短くて1時間半で終わるNHK杯は、これまでどおり私は観ていくと思う
ただ、もしNHK杯に「コンピュータ枠」があったら、いやなんでもない・・・(笑)