第24期 銀河戦 本戦Cブロック 8回戦
先崎 学九段 vs 飯島栄治七段 
対局日:2016年3月1日
解説:阿久津主税八段
聞き手:長沢千和子女流四段

久しぶりに銀河戦の感想
囲碁将棋チャンネル、私は最近まで解約していた
下のほうのプロにはもう興味がなくなってきているためだ
だけど、4月に入って契約しなおした
それというのも、どうしてもこの一局が観たかったのだ
先崎さんがどんな将棋を指すのか、それに非常に興味があるのだ
あれこれ思うところがあっても、結局のところ、私は先ちゃんのファンなのだ 
それはしょうがない事実(笑)

解説の阿久津「先崎さんは早見え早指しで、早指し棋戦に強い
定跡にとらわれない、力強い居飛車党
飯島さんは堅実で一歩一歩駒が進んでいく、すごく研究している居飛車党」

先手先ちゃんで、力戦調の相掛かりとなった
互いに速攻での棒銀狙い、という、アマ好みの、非常に興味をそそる序盤だ

角交換から、飯島の積極的な筋違い角での攻めに、先ちゃんも強く対抗
双方の、角、銀、そして飛車までが一気に交錯し、王手飛車や素抜きの筋もあるという、大乱戦になった
阿久津も思わず「すごい(派手な)将棋になりましたね~(笑) 」と苦笑していた

これは面白い! ハラハラ感がすごい!
両手で頭を抱える先ちゃんvsハンカチを噛みながら頭を抱える飯島という、両者のポーズも笑える終盤となっていった

そして飯島が踏み込んだ! 一番激しい順で先崎玉に迫る
おおお、やったやった、どこまで読んでいるのか?
先ちゃんも当然ながら、強く突っ込み対応、どっちが読み勝っているのか・・・!

そしてしばらく進んで、結論が出た
阿久津「飯島さん、危ない踏み込みかと思ったけど、ちゃんと読み切っていたのかも」
そしてついに、阿久津「はっきり飯島さんがリード」

飯島の、「いったん自陣が破壊されるが、玉形を再構築する」という構想が実に見事で、飯島玉は鉄板となり、勝負がついた
68手で飯島の勝ち 
飯島玉は、居玉のまま一回も動かなかった 「居玉も囲いの一種」、と呼ぶのにふさわしい一局だったね

阿久津「序盤から飛車角が飛び交う大乱戦になった、飯島さんが踏み込んだのが好判断、飯島がすごくいい内容だった」

この一局、完全に飯島が先ちゃんの読みの上を行った、という内容だった
う~ん、勝てなかったか、先ちゃん、残念! 
飯島のほうがもう格上だな、と思わざるを得なかった
だけど積極策で前向きに倒れた先ちゃん、本局はもう仕方ない
戦型、そして中身が非常にアマ受けする内容で、これは番組としてとても面白かったよ
両者が駒をどんどん前に出しての攻め合い、こういう展開は私は大好きだ(^^;

感想戦もたっぷりあり、私のようなマニアを喜ばせた
先ちゃんは感想を素直に言葉にして言ってくれるので、楽しいのだ
先崎「ここで詰んでくださいよ~」
先崎「(飯島が)守りを再構築することなんて、こんな前の段階で心配できないですよね~」
先崎「それが見えるのかよ、天才」

銀河戦は、コンピュータの形勢判断ボードや次の一手が表示されない旧来の方式だが、それがやはり私には合っている
本局のような大駒が乱舞する展開では、コンピュータが圧倒的に強く、もう正解をバンバン指摘してくるだろう
そんな表示があったら、視聴者が自分で考える楽しみが奪われるではないか
そしてただ単に、プロが、コンピュータの表示した正解を指せるかどうかのテストになってしまう
銀河戦はコンピュータの形勢判断ボードの表示なんてないまま、このままやっていただきたいものだ

本局は面白かった、先ちゃんが後輩に抜かれていく様を見とどけることができたのは、私には有意義だった
先ちゃん、NHK杯では藤倉勇樹 五段が相手だけど、ぜひ勝ってね!