松尾歩 八段 vs 佐々木勇気 五段 NHK杯 1回戦
解説 屋敷伸之 九段

松尾と佐々木勇気か、佐々木勇気はこの前、岡崎将棋まつりに来ていたな、
そこで終盤劣勢からの逆転で、藤井聡太三段を負かしていた
私は電王戦で疲れた頭で、観ることにした 果たしてどれだけ楽しめるのか?

松尾は1999年四段、竜王戦2組、B1 13回目の本戦出場
佐々木勇気は2010年四段、竜王戦4組、C1 4回目の本戦出場

解説の屋敷「松尾と佐々木勇気は、居飛車党で攻めが強い、似た棋風」

事前のインタビュー(要約)
松尾「佐々木さんはさわやかな元気な青年、今日和服を着ていたのを見て、おっとなった
私も負けないように気合を入れて一生懸命指す」

佐々木「松尾さんは落ち着いた雰囲気とともに、さりげない話題でも明るく話してくれる先生
こうして晴れ舞台に立ててうれしく思います、完全燃焼で戦いたいと思います」

先手松尾で、角換わりの相腰掛け銀になった
双方、着々と組み上げ、松尾が▲4六角と据える形
屋敷「松尾のクラシカルな作戦」

攻める松尾、受ける佐々木 
佐々木は浮いた飛車の横利きで、遠く1筋を守るという、面白い発想を見せた
駒交換になり、歩も各所でぶつかり、なかなか見ごたえがある

盤面はもう終盤というところ、松尾が攻めの中、自陣に歩を打ち、手を入れたのを見て、
屋敷「いや、堅くなりましたね、これは後手からしたら焦りますよ」
もうこれは後手の佐々木は絶望か、と思われたが、佐々木は粘った
屋敷「(松尾はどう対応するか)なかなか判断が難しい、佐々木もうまく勝負に持ち込んでいる」

そして、松尾が果敢に突っ込んでいった
それで勝てれば話は明快、という、わかりやすい手順だ

佐々木は自玉が受けなしと見て、豊富な持ち駒で、王手の連続で松尾玉に迫る
屋敷「詰むや詰まざるやという形になりましたね」
どうなるんだ、ハラハラ・・・ 「評価値」が出ていた電王戦ではなかった気持ちだ

でも、松尾が突っ込んでいった順だからなあ? これが詰んだらおかしいだろ?
自玉は詰まないと松尾は思ったから、この本譜の順になってるわけで・・・

さあ、詰むか? と思ってたら、松尾、突然投了しちゃったーー
な、なんでー 98手で佐々木の勝ち!

屋敷の解説を聞くと、なるほど、詰んでいたのか・・・
松尾、せめてあと2手は進めてほしかったなー

屋敷「松尾がどんどん攻めていって、そのまま松尾が押し切るかなと思ったんですけど、最後は佐々木が終盤の鋭さを見せた、返し技が見事に決まっちゃった」

10分ほどの感想戦で色々振り返ってくれたのは良かったが、肝心かなめの、「松尾が良かったはずなのに、どこで逆転したのか」が時間枠に入りきらなかった これは悪手だった

電王戦の影響だけど、まあ・・・ 今週のNHK杯もそれなりに楽しめたといえばそうだけど・・・
「この人たちはプロを名乗ってるけど、20万円足らずのPC1台に入ってるソフトを相手に4~5か月間も練習しても、全く勝てない人たちなんだな」、というふうには思わずにいられない
山崎なんて、年収は軽く1000万円以上あると思うのに、なんで20万円のPC1台に負けてるのか? 
もう心の深いところで、「プロを尊敬する気持ち」というのが溶解してしまった
はあ~、どうしよう・・・ とりあえず、今年は銀河戦はもう基本スルーにしよう・・・

将棋は面白い これからも続いていくだろう それはそう思う でもプロって何だろう? そう思ってしまう今日この頃だ