阿久津主税 八段 伊藤真吾 五段 NHK杯 1回戦
解説 横山泰明 六段

阿久津はよく知っているが、伊藤はどんな将棋を指すのが思い出せない
居飛車党だったか、振り飛車党だったか・・・ そして解説の横山もほとんど見たことがない(^^;

伊藤は2007年四段、竜王戦5組、C2 3回目の本戦出場
阿久津は1999年四段、竜王戦1組、B1 12回目の本戦出場

解説の横山「伊藤は普段は明るいが将棋の研究をするときはまじめで、その変わり方が印象的
阿久津は付き合いがよくて常に友達といっしょにワイワイやっている印象、序盤が色々な居飛車や振り飛車を指すことができてうまい印象」

事前のインタビュー
伊藤「阿久津さんとは小学生時代から指してきた仲、阿久津はセンスがある 
たくさんの人が見てくれる舞台なので精一杯やりたい」

阿久津「伊藤さんは小学生のときから雰囲気がそんなに変わってない、伊藤は粘り強い
少しでもいいところを見せられるようにがんばりたい」

先手伊藤で、▲居飛車急戦調vs△ゴキゲン+美濃の対抗形になった
横山「伊藤は振り飛車党なのですけど、ここ1年ぐらいでは居飛車を指すこともあった」

序盤の早い段階で、伊藤が▲2四飛と浮いた飛車の尻に▲2五歩と打ったのが面白い手筋
横山「なかなか気づかないですね」
これは居飛車ではめったに見られない手だ 振り飛車なら、さばくために飛車の尻に歩を打つ手筋はたまにあるのだが・・・

阿久津がどう対応するか見ものだったのだが、阿久津はうまい具合にかわし、▲2五歩を空振りにさせてしまった
伊藤だけ考慮時間をどんどん減らし、▲0回vs△9回まで差が開いた

気づけば阿久津陣はスキなし、阿久津は竜を作っているが、伊藤の飛車は生飛車のまま
だが、これといった決め手が阿久津にも見つけられない 長々とした中盤が続いていく
横山「阿久津がずっとリードしているのかと思っていましたけど、けっこう難しいですね」
双方、玉形が整い、技がかからない
横山「いい勝負になってる」

両者が守り合いをし、互いにめっちゃんこ堅い玉形になっている
▲馬付き舟囲いvs△金銀4枚の美濃
ぐあー、終わりが見えない こういうのは苦手・・・(笑)
藤田「先の長い将棋」

だが、意外なところから攻め合いとなっていった
阿久津が「米長玉」にしたのをきっかけに、端での攻防になったのだ
伊藤が自陣の急所の馬を取られる手を放置して、攻めかかろうとしたところで、阿久津の強手が飛び出した
伊藤の玉の腹にズドーーンと角を打ち込む一手、△8八角!!
これが強烈だった 「おおーー」と叫んだね、この手はすごい!

横山「これはすごい手ですね、気づかないです」
藤田「一気に激しくなりましたね」
伊藤も端攻めに賭け、面白くなったー!
ようやくハラハラの展開
横山「いや~、これはまた難しいですね」とのことだったが、阿久津が寄せきった
122手で阿久津の勝ち

横山「阿久津が序盤でリードしていたんですけど、中盤で伊藤が力を出して形勢不明になった
終盤で阿久津が△8八角と打ち込んだ手から一気に寄せたのはすごかったですね」

阿久津の△8八角が観れたのは良かった
伊藤としては、やはり馬取られを放置したのがまずかったのではないか・・・
今回のような、守り合いになる、長すぎる中盤というのは私は苦手だ(^^;
もう、気が遠くなってしまう
細かい技としては、阿久津が自陣の3三に居た歩を突き捨ててわざと取らせて△3六歩と打った手、ああいうのがなかなかの芸だな~、と思った

横山がなかなかいい解説をしていたと思う 
特に笑いは取れなかったようだが(笑)

NHK杯、コンピュータの発達でもうプロに対する期待感というのが私はそうとうに薄まってしまったが、観て楽しめないかというと、そうでもないようだ 
できればNHK杯の感想は書いていきたい