まずはTV番組告知 
6月18日(土) NHK 午後5時30分~ 午後6時00分
NEXT 未来のために「不屈の“人間力”で人工知能に挑む 山崎隆之八段」http://www4.nhk.or.jp/next-mirai/x/2016-06-18/21/25297/2075053/


さて、今頃ですけど、山崎叡王vsPONANZAで行われた2局について、どうだったか、私の個人的な感想です
項目ごとに感じたままに成否を書いてみました (長文です)

・秋の電王トーナメントの開催・・・成功
コンピュータどうしの戦い、これは問題なく盛り上がったんじゃないですかね
決勝を3番勝負にしておいて良かったですよね、もうちょっとでPONANZAじゃなくてnozomiが優勝するところでした
叡王戦は第1期は私はほとんど観なかったですけど、誰が優勝するのかな~とは思ってました

・叡王戦での優勝者が出場・・・失敗
事前の「電王戦特番#2」で、「電王戦に出たいか?」という質問に山崎叡王が「NO」の札を挙げる始末
何ですかね、この「優勝者が罰ゲーム」みたいになってるのは・・・

・2日制・・・失敗
2局とも、1日目にPONANZAがリードしてしまい、2日目は勝敗的にドキドキするところが全くない状態
持ち時間を長くしたらプロ側に有利だということなのでしょうけど、1日目にリードされてはもう2日目に興味が続かない
勝負所は1日目で過ぎ去り、2日目は丸一日かけて消化試合でした
これではダメですね ただし、これはチョイ悪王子の山崎叡王だから、こうなった感が強いとも言えました

・第1局と第2局との対局日の空き方・・・失敗
第1局が4月9日・10日で、第2局が5月21日・22日という日程
40日も間が空いて、ダレてしまいました 
アルファ碁とセドル氏は1週間で5局も打ち、そのスピーディーな勝負と比べると、差は歴然でした

・評価値の存在・・・成功
コンピュータ戦においては、私は評価値が観たいと思うタイプです
今回は2局とも一方的になってしまい、対局の行方の興をそいだところがありますが、それはもう結果論で、仕方ないでしょう
色々なソフトの評価値を度々示してくれ、それは私は楽しめました

平手が2局・・・失敗
結果論ではありますが、山崎叡王は2局とも完敗を認め、歯が立っていなかったので、もう平手に限界を感じました
1局目がプロの先手、それでプロが負けたら2局目はソフトの香落ちという指し込み制でどうでしょうかね? 怒る人がいますかね(^^; ?

事前の5か月に及ぶ貸し出し・・・失敗
これは叡王が山崎さんという人だったからですけど、貸し出しがほとんど何も意味なしだったですね
2局目、初手で山崎叡王自ら、事前の研究をはずし、作戦参謀の千田五段が頭を抱えたというエピソードは笑えました

家庭用パソコン1台に限定・・・成功
昨年のFINALで使ったパソコン(約41万円)の半額以下で手に入るパソコンを使ったのですけど、プロの連敗(^^;
事前の練習でも山崎叡王は「最後まで間違えず指せたことはほとんどなかった」という主旨の発言
もうこのレベルまで来てしまったことがわかったことは、収穫でした

貸し出し後のバージョンアップ禁止・・・失敗
山本一成さんは、5月のコンピュータ選手権で「電王トーナメントに出したものよりレートにして200弱上がっている」とPONANZAを評価 
山崎叡王は、「古い弱いPONANZAに負けた」ということになってしまいました 
仮に山崎叡王が勝っていたとしても、「古い弱いPONANZAに勝っただけ」ということになってました

会場・・・ギリギリ成功
世界文化遺産の中尊寺と延暦寺だったわけですけど、この豪華さで、もう限界だなと思いました
だってどれだけ「会場がすごい」と盛り上げても、戦っているのは家庭用パソコン1台ですからね・・・
今後、仮に東京ドームでやったとしても、戦っているのがノートパソコン1台だったら、誰もが「これは何かがおかしい」と感じるでしょう

・観戦記・・・成功
先崎九段と大崎さんの文章、そして「ものの歩」の作者の観戦マンガが読めたことは良かったです 
「本音なのだろうか?」と思うところがありつつも、人選がナイスチョイスでした
ただし図面が別ウィンドウで開かなければいけないのは、IT企業のやることとは思えないけど(^^;

・その他
新電王手さん・・・名前が失敗  
そんなにロボットを持ち上げたいなら「電王手様」にすればいい(笑)
西尾六段のトランスミッション・・・成功  
聴くうちにツボに入ってきて、かなり好きになりました Good! 
PVのクオリティ・・・成功  
いつもながら、さすがです もうPVが観れることが当然ありきで、そして質が高いのが普通と感じるようになっちゃってますけど(笑)

総合評価は・・・成功
色々問題点も感じましたが、それも、「やったから分かったこと」です
1局目はバッサリ斬られて即死、2局目はボコボコに殴られて全身打撲で死亡、みたいな内容だったので、私はプロ棋士のファンとして相当ダメージを受けましたが(^^;
コンピュータ将棋ソフトがどれだけ強いか、ソフトどうしやっていてもよく分からないところもあるのです
コンピュータvsプロの対戦が観れるのは、電王戦だけです 
だからやはり貴重な棋戦だったと感じます 
今後をどうするかは、じっくり決めたらいいと思いますね 
連盟は、あんまりドワンゴに主導権を奪われないようにと願っています 以上です