ハッシーの「週刊プレイボーイ」の連載での電王戦の記事、これを読んで、私の思ったことを書きます
http://i.imgur.com/3q7ISwi.jpg

ハッシーは「『棋士がAIに負けてほしくない』という声はどこに行ったのか」、「『本当にこれでよかったの?』とファンに聞いてみたい」と書いておられます

私は、「どうしようもない」とあきらめております
もちろん、棋士がコンピュータに負けてほしくないんです、でも負けるんです、だってコンピュータのほうが強いから・・・
PONANZAの強さたるや、もう鬼神の如しですもんね  

ハッシーは「電王戦、許すまじ」と書いておられますが、電王戦自体は、ただの発表会です
問題の本質は、コンピュータが棋士より強くなっちゃった、ということでしょう
そこをすり替えてはいけませんね 
仮に電王戦をやらなかった場合、棋士は「逃げてるだけの集団」という評価がされますんで、「電王戦をやって負ける」か、「やらずに『逃げてる』とファンや世間に思われる」かの2択なわけでしょう
「電王戦をやって勝つ」場合もあるかもしれませんが(^^;

私は電王戦をやらずに逃げてるよりは、やったほうがまだマシだと思いますが・・・

今年から年に2局のみとなり、少なくなりましたので、たった2局やっただけで「逃げてる」とファンや世間に思われないというのは、なかなかうまい作戦だと思っています
叡王戦に棋士がエントリー制というのもうまい 
去年は154人、今年は158人も参加してますが、実際にコンピュータと戦うのは年に1人のみ、ずるい(笑)
(そういえばハッシーも去年は叡王戦に参加してましたが、どういうわけなのでしょうか?)

先崎九段の第1期電王戦第1局の観戦記にはこうあります
>だからといって棋士達がコンピュータとの対決を嫌がるかというと、むしろ逆である。
>そもそも棋士は、自分より強い者と闘うのが好きなのだ。そりゃ負けるのは嫌だ。
>だが強い相手に立ち向かってゆくのは、喜びでもあるのである。
>そうした「よい精神」を棋士は皆持っている。

こんなことを書いておられます これは「本音」なのか「建て前」なのか? 
そして叡王戦に158人もエントリーしているということは、まだまだプロ棋士のみなさんは、コンピュータと戦う気が満々なのでしょう
「本音」か「建て前」なのかはわかりませんが・・・

それなら、と、ちらっと思うのですが、優勝者以外の負けた全員がコンピュータと戦うっていうのはどうなのか?
今年だと157人がコンピュータと戦うんです 
これなら参加棋士がみんな「優勝目指してがんばろう」と思うのではないでしょうか
PONANZAに何十連敗するか知れず、もうボロボロになりそうですが(^^;

話を戻して、コンピュータを無視するわけにはいかないのですよ
だってコンピュータを使ってプロ棋士は研究してるわけでしょう?
勝又六段の将棋世界の付録「新手年鑑2015」にも、「今の新手はコンピュータ将棋の影響が大きく出ています」と書いてあります
アマも含めた将棋界全体がコンピュータの影響を受けずにはいられないわけですからね
それに、何と言っても、こんな手軽にそばにあるコンピュータと勝負しないっていうのは、不自然きわまることなんですよね、そこがつらいところです

私は以前、「電王戦タッグマッチを考える」を書いたときに、棋士とコンピュータは「共存共栄」ではなく「すみ分け」だ、と言いました
でも上記の理由から、完全な「すみ分け」は無理だと思うようになりました
「共存共栄なんてない、基本はすみ分けを念頭に置きながら、コンピュータとの対戦もしていく」
こう感じるようになりました

ですから、年2局だけのコンピュータ戦
結局現状では、けっこう妥当な落としどころだろう、と私は思っています

私は逆にハッシーに聞きたいです 「じゃあハッシーはどうしたいのか?」と・・・