加藤桃子 女王・女流王座 vs 佐藤和俊 六段 NHK杯 1回戦
解説 島朗 九段

いよいよ女流の登場 と言っても、加藤は女流ではなく奨励会員・・・
加藤は21歳とのこと どこまでやれるのか、楽しみだ
女子はNHK杯では、2004年に中井が勝ったのが最後で、それ以来、1回戦で12連敗中である(^^;
(ウィキペディア NHK杯将棋で調べると詳細がわかります)

加藤は2014年初段、獲得タイトルは女王3期、女流王座4期 今回は連盟の推薦で本戦初出場
佐藤和俊は2003年四段、竜王戦2組、C2 4回目の本戦出場

へー、和俊は竜王戦は2組なのか、なかなか強いのか

解説の島「加藤は果敢な将棋、和俊は芯が強くて折れない感じで、加藤にとっては難敵」

事前のインタビュー
加藤「こんなに早く出場の機会をもらえるとは思わなかったので、とてもうれしくて心より感謝しております
本局は対抗形になると思いますが、私が穴熊にするか急戦にするかは佐藤先生次第ですね」

和俊「加藤さんは非常に謙虚な方で、真摯な姿勢で取り組まれているという印象を受けます
自分の持ち味は形勢が悪くなってからの粘り強さなんですけども、できれば悪くならないように進めたいと思っています」

先手加藤で、対抗形になった ▲居飛穴vs△ノーマル四間飛車+美濃だ
この戦型はアマには人気があると思う、私も好きだ
島「普通の四間飛車が見直されていて、居飛穴に対する研究が進んでいるんです」
ほー、それはいいことだ 本局の展開が注目だな~

序盤が進み、和俊が玉頭銀みたいな作戦だ
島「今のところ和俊が策をねってきたという感じですね」
うーん、和俊の急戦策に、居飛穴が一手間に合ってないのか
早々に角交換から和俊の再度の△3三角と据えた手で、和俊が攻勢だ
どうやって加藤さんは受けるのか・・・ って、▲6八飛! 飛車を6筋に回って我慢! うわー、もう我慢か(^^;

島「あ、▲6八飛ですか 専守防衛ですね」
だがしかし、和俊に攻めの権利があり、もう居飛車を持ちたくない(笑)
島「加藤は早くも試練のときを迎えていると思います、加藤は自然に組んでいたように見えたが、和俊の主張は通った」

加藤さーん、がんばれー、と思っていると、なんだか、耐えているとの島の解説
島「加藤はここまで堂々としていて、いいんじゃないか、時間の配分もいい」

雑談で、島「私は以前、NHK杯で甲斐さんと戦ったが、みんな甲斐さんを応援していて、やりにくかった(笑) 」
そうだろうなー、私も女流が出るときは絶対女流を応援してるもん

さて、難しい中盤だ 和俊の金が取りになっている、という状況で、和俊は金を見捨てた!
飛車先の突破を優先し、これがどう出るか・・・
島「金を見捨てたのは、なかなかの手だった 加藤はけっこう苦しい 和俊が少し抜け出した」

ここから、和俊の独壇場となってしまった
和俊ばっかり攻めて、加藤は防戦一方 
加藤が攻めた手もあったのだが、完全に無視されてしまった・・・

とにかく、玉の安全度が違い過ぎる 
加藤の玉形、金が1枚もいない穴熊の薄さときたら、財布にお札が1枚も入っていないときぐらい寂しいものがある(笑)
一方の和俊の玉は全く安泰そのもの
ガンガンにいいように攻められ、大差がつき、加藤、ついに降参してしまった あああああーー
94手で佐藤和俊の勝ち、完勝だった

島「和俊としては中盤で緊張した場面、加藤の頑強な手に苦心を強いられたところがあったと思うんですけど、開き直って、金を捨ててからは安定して力を出し切って、加藤の終盤力を封じ込んだ
和俊にとっては力と技を融合した会心の一局だったのではないか
加藤はちょっと残念でしたけどね
居飛穴に苦しめられている方にとっては今日の和俊の四間飛車は常に攻勢を取っているので参考になったのでは」

加藤が投了した瞬間、私は「だめだこりゃー」と言ってしまった(笑)
まあ、投了図だけ見たら、大差だもんね  
中盤に難しいところはあったとの感想戦だけど、そこで間違えちゃうというのが棋力の差だから・・・
これで女流は1回戦で13連敗、素直に悲しい(^^;

ただ、島が言っていたけど、プロ間で(藤井システムではない)ノーマル四間飛車が復権しているのだとしたら、私にとってはとてもうれしいことだ
本局、加藤は守りの金が常に上ずってしまい、その処置に頭を悩ますことが強いられていた
普通の居飛穴だったら、守りの金はただ定位置に居ればいいことが多く、手が簡単だからね
今回、和俊がやったように玉頭銀で揺さぶるというのは非常に簡単に真似できるので、それが居飛穴対策になればいいね

将棋における男子と女子の差を改めて感じた一局となった
だけど、里見さんと西山さんが三段リーグでがんばっているのだ それがすごいことだと思う