阿久津主税 八段 vs 羽生善治 三冠 NHK杯 2回戦
解説 行方尚史 八段

いよいよ待望の羽生の登場  今回は時間が午後1時すぎからという変則放送だった
羽生は茶髪にしていた メガネも変えて、なんとなく「冬のソナタ」のヨン様みたいだ 
(羽生とヨン様は、現世を超越している雰囲気が似ていると思う)

阿久津は1999年四段、竜王戦1組、B1 12回目の本戦進出
羽生は1985年四段、竜王戦1組、A級 王位王座棋聖 31回目の本戦進出

解説の行方「阿久津は、しゃべりも将棋もシャープな印象
羽生は30年間将棋界を引っ張ってきた、将棋界という枠組みを超えた大変な存在
2人とも華やかな将棋を指す」

事前のインタビュー
阿久津「羽生さんは第1線級で長く活躍されてる方で、すごいなと思います
思い切りよく指していければいい」

羽生「阿久津さんは序盤から様々な工夫をしてくるタイプ、同時に攻めが鋭い棋風
決断よく指していきたい」

2人の対戦成績を藤田さんが言ったのだが、阿久津1勝、羽生15勝とのこと
これはキツイな~(^^; 阿久津にしてみれば、もう羽生と当たったらダメってことだもんなあ

先手阿久津で、相矢倉となった 阿久津が早囲いだ
そして阿久津が趣向に出た ▲3七銀と出ていた銀を、▲4八銀と引いて、左に使い直す作戦!
行方「阿久津ってこういう将棋だったかな?」

ともあれ、行方「がっぷり4つ」という進行だ
双方、相当駒組みに手をかけ、そろそろ飽和状態というところで、行方が面白いことを言っていた
行方「この展開は20年ぐらい前の▲中原vs△有吉で見たことがある
そのときは△9三桂から活用していた」
行方、ものすごい記憶だな~ そして、羽生もそれを知ってか知らずかしっかり△9三桂・・・
20年前の棋譜まで覚えておかなきゃいけないの?

すると、怒ったのか、阿久津が9筋から反発してきた!自玉のそばだけに、怖いところだ
行方「すごいところから、リスクが大きい手ですから」
羽生があっさりと返し技を出し、羽生の駒がさばけた
行方「いやー これはきれいな花火が打ちあがったなーという感じ」と言ったので、早々に決着かと思われたのだが、そんなことは全然なかった・・・(^^;

この将棋、観ている私の予想が当たらないどころか、予想することすら許さない感じになっていった
羽生の△4五金もそうとう見えない 盤面を制圧する金なのだが、見えないなー
行方「盤面の右側を見ないでいいと言ったんですけど、その瞬間に△4五金が飛んできた(笑) 」

阿久津が入玉を狙い、上部開拓  羽生は攻め駒をたくわえつつ入玉阻止

行方「後手がペースを掴んでいるのは確かだと思うんですけど、羽生さんはそんなに簡単とは見てないと思います」
局面をどう見ていいのか、本当に、全然わからない・・・ 候補手が思い浮かんでこない 行方もはずしまくっていた

ひたすらに阿久津玉が入玉できるかという、しのぎ合いが続く
行方「先手玉の急所がわからなかったんですけど、なるほどー」
行方「まだまだこれは入玉をめぐる攻防が続きそうですね」
行方「阿久津としても最善の粘りだけど、羽生が動揺しない」

8筋、8三から8九までに、駒柱ができた
行方「羽生のほうが先に考慮時間を使い切りましたね」

羽生が阿久津玉を寄せに行くかと思いきや、先手陣に残っている駒を取りに行っている
そんなヒマがある局面なのか? そして羽生は金銀4枚を持ち駒にしたが、歩切れだ 
阿久津は飛び道具と歩をたくさん持っている

すると、なんと先手陣内の阿久津の飛車が詰まされるという、そういう話になっている ぐええー 点数勝負か
羽生、なんという切り替えのうまさ!
行方「飛車の詰将棋になってますね」

そして羽生はその飛車が取れたのに取らず、結局阿久津の玉を捕まえてしまった・・・
羽生は、と金を2枚作って、それをバックさせてきて結局、詰ますのに役立ててしまうとは!
最初から、と金作りが狙いだった? 羽生は駒得に目がくらんだのではなかったのか・・・

136手で羽生の勝ち、投了図だけみたら、羽生の快勝

行方「阿久津が手厚い指し回しで新境地を見せたんですけども、羽生は冷静な指し回しで押し切った
阿久津の執念も見ごたえありました」

阿久津、作戦として、やりたかったことはやれたと思う 
手厚く金銀盛り上がって、入玉狙いの勝負にしてどうか?
駒の損得にこだわらず、と金を作って入玉しちゃえば、負けはなくなるはず・・・
阿久津は力は出せたと思う

しかし羽生の壁は厚かったな~ 急所にビシビシくる 
指されてみれば厳しいという手がどんどんくる、どうも阿久津が勝てる気がしないんだよね

羽生はこういう将棋はどうやって上達したんだろうなあ
もう才能の違いというのをヒシヒシと感じてしまう
羽生はずるい、才能あるから、と思ってしまう(笑)
あんなに入玉を阻止する手、思いつかないよ  
途中から飛車を取りに行き、点数勝負か?と思わせて寄せに出る、高度だなあ

それと思ったけど、トライルール(先手は5一に王を持っていったら勝ち)だとこの将棋はどう変わるんだろう、中盤からやってみてほしいと思った トライルールにしたらしたで、羽生はまためちゃくちゃ強いと思うから(^^;

今回は入玉をめぐるやりとりで、普段とは違う将棋の一面が観れた
こういう将棋も指せないと一流ではないんだなあ 内容が濃かったと思う

来週も放送時間が普段と違うとのことで、注意されたし