斎藤慎太郎 六段 vs 森内俊之 九段 NHK杯 2回戦
解説 佐藤天彦 名人

昨日、囲碁将棋チャンネルで関東若手棋士たちによる「東竜門」のイベントの様子が放送されていた
そこで、50メートル走を単純に競うというコーナーがあった
女流も2人参加しており、陸上経験者だという塚田恵梨花女流が7秒45という好タイムを出していた
対して、藤田女流、12秒29という鈍足っぷりを見せつけてくれた
藤田さんは両腕を横に振りながら走る、いわゆる「欽ちゃん走り」で、私はとても癒された

今週は若手と大御所の対決か そして解説に名人登場

斎藤は2012年四段、竜王戦4組、B2 本戦初出場
森内は1987年四段、竜王戦2組、A級 28回目の本戦出場

解説の天彦「斎藤は明るい好青年、正統派の居飛車党でどちらかというと攻め棋風
森内は受けで読みの深さを感じさせる将棋」

事前のインタビュー(要約)
斎藤「森内先生とは子供の頃に握手してもらった、あこがれの先生
今日は自信を持って、できれば攻勢を取りたい」

森内「斎藤六段は高い勝率を上げて注目されている若手で、鋭い攻めに特徴がある
秒読みに気を付けて指したい」

先手斎藤で、角換わりの相腰掛け銀に進んだ
正直、私はこの角換わりの相腰掛け銀と、横歩取りの△8四飛型、この2つがくると、「またこれだ~」と思ってしまう・・・

ただ、今回は森内が専守防衛型の、受けの形を選んだ 右玉も視野に入れてるような形だ
天彦「プロでもまだ未開拓の形、森内は相手の攻めを待つ作戦」

天彦「先手の斎藤がどう打開するか難しい」
その言葉どおり、戦いが起こらない・・・
藤田「これはいつになったら戦いが起こるかわからないですね」
時間が過ぎていき、ようやく駒がぶつかったのは、番組開始から41分のところだった 長かったね~(^^;

森内から仕掛け、局面が動いた
天彦「これはもう、のっぴきならないですね~ どちらかが良くなる順があるはず」

斎藤、飛車が成りこめて、天彦「斎藤としてはまずまず」という解説だったのだが、ちょっと進んでみると「斎藤としては苦しさを感じている」というように表現が変わった

森内が追い上げているんだろうな、斎藤の陣形はかなり薄まっているし、金銀がバラバラ、斎藤はどうするんだろう、というところで斎藤の「盤上この一手」という手が出た
1筋の端攻めの▲1五歩! おー、そこは確かに森内玉の弱点だ 何かが起こるとすればそこだな!
天彦「これはなるほど、勝負手」

森内はのんびりと斎藤陣の金銀を取ることにしたようだが、これは間に合っているのか
端の脅威はどれくらいだ・・・
そんな折、私に全く意味のわからない手が出た
斉藤、と金をタダ捨てにする▲7三と、という手
これ、なんのことやらわかるのに時間がかかったのだが、森内の飛車に態度を決めてもらうという、とても高度な手だった

森内が飛車を動かしている間に、斎藤は端から猛攻、一気に森内玉を追いつめていった
天彦「おそらく必至じゃないかと思うんですけど」 なんと本当に森内玉、あっという間に必至がかかった~
森内「あ、負けました」 森内が投了した瞬間、私は「えー」と叫んでしまったなあ(^^;
・・・なんで森内は「あ」ってつけるんだろうね(笑)  
95手で斎藤の勝ち  斉藤の快勝であった

天彦「非常に序盤はじりじりしていたんですけど、戦いが始まってからは激しくなった
中盤、短い間に形勢が入れ替わった
▲1五歩の勝負手、そして▲7三とが好手だった」

若手が大御所をバッサリと斬ってしまった 
これは森内にしてみれば、得意の受けで粘りを欠いた、悔いが残る一戦だったな~
端だけで一気に潰されてしまい、「森内ほどの棋士が端の脅威を読めなかったのか」ということになってしまった
森内はもっと粘らないといけなかった・・・ まあこういうときもあるか
23歳の斎藤、世代交代を示す、期待の若手の一員として活躍すればいいね

来週からは普通の放送時間に戻るようです