北村桂香女流初段 vs 岩根 忍女流三段
対局日:2016年7月1日
解説:糸谷哲郎八段
聞き手:中村真梨花女流三段

囲碁将棋チャンネルで放送されている女流王将戦、ベスト16の最後の一局
解説と聞き手が糸谷とマリカ、ふっくらコンビだ

糸谷「北村は振り飛車党、ここ1~2年で成長している、中終盤に強さを発揮
岩根も振り飛車党、安定した強さ」

先手北村で、相振りになった 相三間飛車だ
北村の指す手つき、優しいね~ いかにも女性という感じだ
マリカ「北村はふんわりしていて、女流の中でも人気が高い
はんなりしていて、やわらかくて、癒される、京都の人」
マリカ「岩根は長考派で、納得できるまで考える」

お互いに時間を使い、序盤が長い・・・
▲矢倉vs△美濃に進んでいる
マリカ「穏やかな流れですね」
局面が進まないので糸谷とマリカ、特にするべきこともなく、ずーっと雑談していた・・・
立命館大学には、今、香川、和田、北村の3人の女流がいるとか、持ち時間の配分とかに関してだった
とくに面白い話題でもない(^^;

戦いが始まったのは番組が始まって40分以上が過ぎてからだった
ここから観たら良かったな(笑)
と、なんだか局面がおかしい 
岩根の△8四飛に、北村が▲7七飛と屈服したのだ
相振りでよくある「相手の角頭に中段飛車を振って、単純な飛車成り狙い」という手筋に、北村が形悪く▲7七飛と受けるしかないという事態が発生したではないか
糸谷「これは岩根が一本取った」
な、なに~ こんなの、アマチュアの初段以下で決まる技じゃないか
これがプロで決まるんか~(^^;

もう、明らかに形が苦しい北村の飛車と角
ここから、一方的になっていった
糸谷「岩根がうまくやった、自分だけ何手も指している」
うーん、北村に挽回する術は何かないのか? でも、戦いが部分的すぎて、取り返すところが見当たらない
糸谷「ここは耐えがたきを耐え、目を覆(おお)いたくなるような手を、あえて指す!」
北村は耐えるしかないのか ・・・って、北村は耐えるどころか、飛車をぶつけて一気に決着をつけにいったよ(笑)  面白いなー(笑)

もう、誰の目にも優勢になった岩根 
自玉は相手玉より堅い、駒得、攻めてる、もう大優勢だ
なにより、局面が単純なのだ
なんとかフォローする糸谷「将棋はどんな差がついた局面でも2手悪手を指せば逆転します、2手差以上だと元から勝負になっていないので」
だがしかし、岩根の「安定している」という指し回しが炸裂した
もうこれだけ差がつけば何事も起こりません、読み切っています、といわんばかりの時間の使い方で、鮮やかに最短で岩根は寄せきった
そうとうな大差がつき、96手で岩根の勝ち  

糸谷「北村の構えがアンバランスだった、岩根のとがめ方が見事で緩みなく寄せきった快勝譜」

感想戦の時間がかなりあったが、これ、あまりやるところがないなー、と思って観ていた(笑)
序盤の終わりのところぐらいしか、やるべきところがない(^^;
相振りの△8四飛の揺さぶりに、仕方ない▲7七飛で、そこでもう勝負あったというところだろう
糸谷「あんまり△8四飛は見えてなかった?」
北村「はい・・・」
こんな単純な技が決まるなんて・・・ 女流、面白い(笑)

うん、面白いと思うよ 女流だから、こういうのもアリ! 
悪く言うんじゃなくて、結局、女流はメインイベントじゃないんだね
言ってみれば前座だ、だから最高の棋譜を残す必要は全くない
一発狙いの大振りなパンチがモロに決まるのは観ていて楽しいよ
すごい差がついたところからどうなっていくのか、それを観るのも味がある
今回なんかは、岩根さんがスパッと決めてくれて、気持ちよかった
そういう将棋に、解説者が何を言うかも、見所だしね

私は、男子プロの将棋を観るときは息が詰まって気が重くなるときが時々ある
でも、女流の将棋を観るときは解放感でいっぱいだ
手の意味がわかりやすい女流、Good! ビバ、女流! 次回からの2回戦も期待したい