佐々木勇気 五段 vs 木村一基 八段 NHK杯 2回戦
解説 村山慈明 NHK杯

佐々木勇気、和服を着て気合が入っているね
木村は9月まで羽生王位に挑戦していたが、7番勝負をフルセットでまたも奪取はならずだった

佐々木は2010年四段、竜王戦4組、C1 4回目の本戦出場
木村は1997年四段、竜王戦1組、B1 18回目の本戦出場

解説の村山「佐々木は居飛車党で攻め将棋、人の気づかない手に気付く
木村は千駄ヶ谷の受け師、相手の攻め駒を攻める積極的な受け」

事前のインタビュー
佐々木「木村は矢倉を得意とされており、あこがれの先生です
立ちはだかる手厚い壁という印象です、気持ちを込めて指したい」

木村「佐々木は切れ味が鋭く研究熱心で将来有望な手ごわい相手
特に今日は服装に気合が入っているようで、どうしようという感じです
後輩と当たることが多くなりました、いつもどおり悔いのないように指したい」

先手佐々木で、相矢倉となった  佐々木は早囲い
村山「お二人が一番得意としている形になりましたね」
ガッチリと組み合って、似た前例が相当多そうなところ

佐々木は考慮時間を使って考えている ▲5回vs△10回まで差が開いた
しかし佐々木は角をふわっと使い、次に攻めを見せる手で木村を焦らせている
村山「佐々木の角の使い方はうまい手だなと思いました」
対して木村は、ノーマルに進めた
村山「木村はやってこいと言っている」

どっちが読み勝っているか、面白いところ
村山「佐々木が調子良く攻めているようだが、忙しい」
上部脱出を視野に入れている木村
んー、もう難しくて私の手には負えないようになってきた・・・

佐々木、一見遅そうな垂れ歩を指し、木村も「ならば」と攻め合いに出たところ
村山「速度争いになりましたね、感触としては少し佐々木に分がありそう」
佐々木は自陣がまだまだ堅いので、攻めの手がつながるかという局面が続いている

村山「木村が少し負けてそうなので、工夫した受けをしないといけない」
木村もがんばっているのは伝わってくるが、木村の受けの一手に対して佐々木の攻めの一手がちょうどピッタリした感じ、という展開が続く
村山「佐々木はここは馬を逃げない気がしますね、気づきにくい手を指すんですよ」
その予想が当たり、木村玉をどんどん追いつめていく佐々木
そしてこういう展開に最後に待っているのは、「木村玉、必至」であった チーン
115手、佐々木の快勝だった

村山「矢倉の最新形になったんですけども、佐々木の駒組みが秀逸で作戦勝ちされたんじゃないかなと思う
佐々木の攻めが少し細くなったかなと思う局面もあったんですけど、やはり攻め将棋の佐々木らしく、終盤も淀みなく寄せたなという感じの快勝譜」

感想戦で少し問題になっていたが、木村の敗因、それは△9三桂と跳ねて待った、あそこがもう敗因ではないだろうか?
全く私の感覚だけど・・・
佐々木が早囲いという工夫した序盤を見せたのに対し、木村が平凡に行き過ぎた感があった
佐々木は和服を着ただけあって、一手一手気持ちが込められていたのが感じられた、それが木村との差を生んだのかもしれない
佐々木はもうこのNHK杯、ずっと和服を着てくるのがいいと思う

若手がベテラン強豪に力勝ちした内容だけど、将棋界では別に当たり前のことで、そこは特に驚きはない・・・(^^;