第16期 銀河戦
本戦Gブロック 3回戦
西尾 明五段 vs 佐藤天彦四段
対局日: 2007年11月9日
解説:大島映二七段
聞き手:藤田 綾女流初段

斎田、伊奈の2人に勝った天彦登場
対するは西尾 ふたりとも居飛車党とのこと
先手西尾で、後手一手損角換わりかと思いきや、6手目に△4四歩と止める出だし
これで持久戦調に進む 西尾は角交換できる権利があったが、それをせず、
相矢倉になった ポイントは、1筋を突き合っているところだ
これでは後手陣は、棒銀のエジキになってしまうのでは?と思われた
ところが、天彦は平然と△2二玉と入城したではないか
ええ、大丈夫かこれ、と自分は思った 本譜の後の展開を見ると、やはり危険な手だったようだ 

本譜は、先手は▲3七銀~▲4六歩と4筋に争点をつくった
解説の大島も言っていたが、単純に▲2六銀と出たらどうなっていたのか
これが謎のままだ その後、先手は銀が出たり引いたり、
飛車が4筋に行ってまた1筋にもどったりと、わけのわからない手が続いた
この間、後手からもあまり有力な手がない、とのことだった
先手は▲4六銀~▲5五銀と銀を捌いた 解説の大島によれば、直後の後手の△4六歩、
これが重い手だったとのこと、▲5三金の飛車取りで端との挟撃状態になってしまった

終盤、▲5七金と、歩を払って角を活用したのが決め手になった
▲1三角成からの端攻めがモロに決まり、先手の勝ちになった
後手は△2四銀から緊急脱出を試みたが、手数が伸びただけでだめだった

しかし、この端が受からない、という錯覚が実は敗因になったようだ
激指4に99手目の局面を入れてみると、<互角+228>と出た
まだ互角、なぜ?と思って激指4の読み筋をみると、後手は△4六角と飛び出す筋で、
1三を受ける手があったのだった! △4六角もしくは、△5七角と打つ手でもよかった
角で1三を受けるのは、解説の大島が全然指摘せずに見落とした筋だった

一局を通してみると、やはり天彦の作戦が謎だった
1筋を突き合って、矢倉に組んで玉を入城して、結局は端攻めをくらって負け
うーん、これじゃあなあ、何がやりたかったのか、となってしまう
実際は、まだ△4六角と出る手があって難しかったようだが、あそこで端が受からないと
考えるならば、序盤で△2二玉と入城する手はなかったはずだった
天彦の読みはすごいのは斎田戦で知ったが、作戦もやはり大事だと思った一局だった