すぐにマネできる、超お手軽作戦。相手が振り飛車党と見るや、角道を開けないで右銀を出して行くだけ。
盤面右側を制圧してしまおう。角道はタイミングよく開けよう。
今年9月2日放送のNHK杯の▲糸谷vs△菅井でも糸谷八段が早い▲4八銀をやっている。藤井聡太七段もやっているプロのお墨付き序盤戦術。

対局後に激指14で検討させて、私の実戦譜を振り返る。
以下をkifu for windowsに張り付けてどうぞ。

先手:私
後手:ウォーズ初段

▲2六歩
*将棋ウォーズの10分切れ負け。先手は私。相手は将棋ウォーズ初段。
△3四歩
*将棋ウォーズでは対局開始前に相手の得意は四間飛車という表示が出る。これがミソである。振り飛車を狙い撃つ。
▲2五歩
*飛車先を決めちゃう。
△3三角 ▲4八銀
*これが作戦。角道を開けないのがポイント。
*ここで後手が△8四歩の場合を分岐する。重要な分かれ道。(先に△8四歩の分岐を見てください)
△9四歩
*本譜は端だった。先手は急戦狙いなので、ありがたい。
▲3六歩 △9五歩
*端に2手もかけてくれた。ますますありがたい。
▲3七銀
*どんどん銀が出て行く。
△5四歩
*中飛車かな?しかしもう後手の手が間に合わないような・・・。
▲4六銀
*この時点ですでに指しやすさを感じている。
*これは「居合抜き超速」と呼ばれているそうだ。
*場合によっては▲2六銀もある。▲3七銀のまま▲3五歩で仕掛ける場合もある。
△4四歩 ▲3五歩
*もう仕掛けた。激指14によると+180ほどで先手ちょい有利。
△1五角
*激指はまだしも△3五同歩だと言っているが、実戦では端角にしてきた。この時点で+450ほど。まだ14手でもう先手有利になっている。おそるべし居合抜き超速。
▲6八玉
*これで囲いが完成(笑)  これが意外に堅いのだ。あとは攻めるだけだ。なんて簡単な戦法なんだ(^^;
△3五歩 ▲同 銀 △3二飛 ▲3四歩
*ここは▲3六歩より▲3四歩と積極的に打ちたい。
△3六歩
*嫌味な歩ではあるが、先手には対応策があるので怖くない。
▲3八金
*▲3八飛が優った。
△2二銀 ▲7六歩
*▲2四歩が最善と激指。
*しかしこれももちろんいい手である。相手からすれば、いったい何が起きているんだというところだろう。
△5二金右 ▲2四歩 △同 歩 ▲4四角
*▲1六歩もあった。先手はもう完全にペースを奪っている。形勢は+1800ほどだ。
△6二銀 ▲2四銀
*▲1六歩が優った。それならもっと楽に勝てただろう。
△同 角 ▲同 飛
*それでもまだ+1000ほどで先手有利。誰ももう後手を持つ気はしないだろう。
△2三歩 ▲2六飛 △4三銀
*ここは迷った。激指も悩んでいる。角を引くか、切るか。
▲2二角成
*これが勢いというものだ。それも大切だ。
△同 飛 ▲3六飛
*相手は歩切れが痛い。
*形勢は+1100ほど。
△5五角 ▲7七角
*合わせ角の手筋。まあ後手としてももう指しようがなさそうだ。
△同角成 ▲同 桂 △5五角 ▲3七桂
*味のいい活用。
△3二飛 ▲1五角
*この角はあんまりいい手ではないという激指の判断だが、これでもそこそこかと。
△4二金寄 ▲4五桂 △3四銀 ▲3三歩
*先手、攻めまくり(^^;
△同 桂 ▲3四飛 △4五桂
*大立ち回り。
▲5四飛
*やった、王手角取りで決まったか、と思ったが、こちらの金取りにもなっていた。あらら・・・
*激指では形勢は+1000ほどでリードを保っている。
△5三歩 ▲3三歩
*この手は激指の評判が悪い。+400ほどにまで落ち込んだ。
△5四歩
*後手は△3三同角で粘ったほうがよかったようだ。しかし相手も最善を指せるわけではない。
▲3二歩成 △同金上 ▲4二角成
*もうわかりやすいように角は切り捨てた。
△同 金 ▲2一飛 △4一歩
*底歩が堅い。ここは迷った。
▲4六銀
*桂が欲しかったので、手堅く。いい手だったと激指先生。
△5七桂成 ▲同 銀 △6五桂
*悪手。これは先手にとってありがたい手。
*+500付近まで接近していた評価値が一気に+1500まで上がり先手優勢になった。
▲同 桂 △7七角打 ▲5八玉
*先手陣は金銀4枚で堅い。
△9九角成 ▲3四桂
*急所に桂が打てて、あとは寄せるだけ。
△3五飛 ▲4二桂成 △同 玉 ▲3六歩 △同 飛 ▲3七歩
△同角成 ▲同 金 △同飛成 ▲1五角
*あー、王手飛車(^^;
△3三歩 ▲3七角 △3四香
*もう詰んでるだろうな、と思いつつ、詰まなかったらひどいので慎重に指した。
▲4五桂 △6一桂 ▲1五角
*万全。
△2四金 ▲4一飛成
*▲2二飛打から簡単な3手詰だった。
△同 玉 ▲4三銀
*これで必至。私はあいかわらず詰ませるのが苦手だ。
△4二飛 ▲2一飛
*この手を指したとたん、いきなり「勝利」となったのでびっくりした。そうか、これは詰みだ。合駒がないんだ。
*私ががずっと押しまくって勝てた一局。相手の敗因は9筋の端歩を2回も突いて、駒組みが立ち遅れたところまでさかのぼるだろう。
*「居合抜き超速」、大成功だった。
まで93手で先手の勝ち

変化:6手
△8四歩 ▲3六歩 △8五歩 ▲7六歩
*次に▲3三角成の狙い。
△4二銀 ▲3七銀
*これで飛車の横利きを通す。
△8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲7八金
*先手は飛車先は切られたが、まだこれからの一局。
*激指14でも-34で互角。
*相手が居飛車にしてきた場合、早い▲4八銀はこの局面になるリスクがある。もうこれは仕方ないので受け入れるしかない。
*(5手目に戻る)