対矢倉 左美濃新型急戦(将棋世界2016年11月号付録)
斎藤慎太郎著 Amazonの電子書籍 Kindle版 将棋世界の付録 122円
評価 A 難度★★★★(けっこう難しい)

次の一手が39問。この本、けっこう難しいです。私はほとんど正解できませんでした。
2周以上、解く必要がありますね。ギリギリの攻め筋を見極める知識と発想が必要となります。
でもチャレンジする価値は十二分にあります。何しろ、うまく攻めれば、一方的に矢倉囲いをボロボロにつぶせるわけですから。そして、ほぼ攻めをつなぐことだけを考えればいい。

評価をAとしていますが、それはこの付録本に対しての評価であり、戦法に対してはSを2つつけたいくらいの評価です。
増田康宏プロをして「矢倉は終わった」といわしめたこの左美濃急戦。まさに革命でした。
元はソフトが指していたものだそうです。残念ながら人間はこの戦法を考え出さなかった。
今もこの戦法のせいで、プロ間で本格的な矢倉は激減しています。

矢倉側としては、何が悪いのか。これは私の見解ですが、それは▲7七銀と▲6六歩、この組み合わせが悪いのでしょう。
▲7七銀は後手の桂が跳ねて当たってくるし、▲6六歩は後手が6筋から攻めやすくなる。だからこの2つの条件が重なると、一気に攻めつぶされる。そういうことだと私は理解しています。
▲7七銀と▲6六歩、このどちらか片方だけなら、矢倉側も受けることができる。プロ間では今でも5手目に▲7七銀型は指される。でも▲7七銀と▲6六歩が2つ合わせて指されることはもうなくなったわけです。(ただし、後手の角道が完全に止まったときは、もう急戦がないので▲7七銀と▲6六歩が合わせて指されることもあるでしょう)

矢倉囲いに組む際は、一方的に攻められるリスクを覚悟し、そして細心の注意が必要になった。そういう時代になりましたね。