将棋・序盤完全ガイド 相振り飛車編  マイナビ将棋BOOKS 
上野裕和著 2017年6月30日初版第1刷発行 1540円+税
評価 S 難度 ★☆~ コンセプト<相振りの序盤をざっくりと理解しよう>

「振り飛車編」、そして「相居飛車編」に続く3巻目。
今回もまた、期待に違わぬ分かりやすさ。上野先生の文章力には、本当に感心しきりです。
私はガチガチの居飛車党で、相振りド素人だったのですが、とても楽しく読めました。

将棋の本=難しい、という既成概念を、見事に崩しています。
解説文と図が同じページにある。重要な駒の利きに矢印が書いてある。
そういうレイアウトも万全です。

このシリーズ本はガイドブックで、具体的に勝つための定跡本や手筋本とは、おもむきが違いますね。
普通の定跡本を町内の地図だとすると、本書は日本地図や世界地図みたいなものです。

6つあった、コラムも面白かった。特に最後の6つめ、「自分は収まるところに収まった」という話。

2年以上前に発売された本書、もっと早く読んでおけばよかった。私は今頃読んでいる。反省です。
相振りが何パーセント指されているかものグラフも貴重な資料ですね。
男子プロ間ではあまり指されない相振り編を出してくれたのは、上野先生のファンサービスと言ってもいいでしょう。(参考文献はなんと37冊) 感謝、感謝です。

振り飛車党どうしでは、初手から▲7六歩△3四歩に、▲9六歩が有力とは・・・。
人間どうしの駆け引き、まさに奥が深い。面白い。

上野先生、また何かの形の著作を期待してます。ガイドシリーズ全3巻、最高の仕事をしてくれてありがとうございました!