将棋ゲームブック 棒銀大作戦 
青野照市著 Kindle価格440円 創元社 1987年第1刷発行 全190ページ
難度★★★~ (歯ごたえある問題が多い)
評価 S  コンセプト<指しこなす形式で、自分がどれだけ相居飛車の棒銀を理解しているか試してみよう>

この本は掘り出し物。
「将棋ゲームブック」とあるが、要するに「指しこなす本」の原型。
原始棒銀、角換わり棒銀、早繰り銀、この3つは30年前の形でも、ほぼ古くなってない。
30年前の知識が今でもそのまま通用すると思う。これは個人的にはうれしいことだ。
だって、今から30年後もまだこの本の内容が通用する可能性が高いよ。

1問につき、最善手が10点、次善手が8点。
たまにボーナス問題として20点くれる。原始棒銀29問、角換わり棒銀、28問、早繰り銀28問。
900点満点で、私は677点だった。
評価は「1~2級クラス。初段までもう一歩のところ。将棋の考え方をよく学ぼう」という結果が得られた。あー、初段に届かなかったか。

この本、レイアウトもいいし、構成がとてもうまい。指しこなす形式で、前問から続いている局面の出題なので、局面が把握しやすい。問題を出す箇所がGood。ヒントの具合も絶妙。
そして、そこ、もしこう指されたらどうするの?という私の疑問に、ほぼ完全に答えてくれていた。
原始棒銀の受け方が学べるのも、とてもいい。
正直、ここまでの質の解説を創元社の本で実現しているのはめずらしいのではないか。
青野先生は偉大である。

これが440円、安い! 3局、プロに指導を受けて、指した気分になる。
プロの指導対局が、3局で、たった440円! お財布に優しい!  

私は紙の中古本を買った。その時は送料込みで750円くらいだった。
しかし今、Amazonで紙の中古本は7000円くらいもしている。
ぜひKindle版をおすすめする。

「この本と同じ局面にはならないよ」と言う人もいるかもしれない。
でもこの本は骨格として役立ってくれるだろう。
その戦法の骨格(基礎の知識)を持ってる人というのは、悪い手を指しにくいものなのだ。

中・終盤で妥協を許さぬ問題が次々に出題される。プロと同じ手じゃないと正解がもらえない。
「将棋ゲームブック・棒銀大作戦」というタイトルからは想像がつかないような本格的な内容。
24の低級者にはちょっと厳しいかな?

でも、普通の定跡本を読んでも、定跡ってなかなか身に付きづらいので、もうこの本にいきなりチャレンジするのもいい。
まさに私が求めていた本。この本にもっと早く出会いたかった。

紙版 第1刷 誤字など
× P75 飛車が2八
× P96 参考図 後手の飛車が3二にいるはず
× P108 先手陣に攻めがなくなる 〇 後手陣に攻めがなくなる
× P118 △6八成桂 〇 △6八成銀