将棋指しの腹のうち
先崎学著 2020年1月22日初版 
紙版1320円(文芸春秋発行) Kindle版1200円(文春e-book) 
評価 B 
コンセプト<将棋界を書いたエッセイ。図面はいっさいなし> 

この本、私は買うかどうか迷いました。私はいわゆる「将棋メシ」には興味がないから。
でも買って読んで、良かったです。「メシ」の話よりも将棋界の人間模様について書かれた本でした。
笑えるところもありました。プロ棋士の名前がどんどん出てきますので、知っていることも必要かと。(注釈で人物の解説はあります)
いつもの先崎節が顕在で、「自分を羽生世代の代表者のように書く」、「とにかく自分と羽生のエピソードを書く」。
そして酒を飲む話が多数。もうどんだけ飲むのよ(笑)

でもちょっと残念なのが、先ちゃんも、年相応に、偉くなってしまったなあ、と思いました。
権力に歯向かって、盾ついている先ちゃんが私は好きだった(^^;

なんにしろ、うつ病がなおってよかった。先崎ファンなら買いの一手です。