2人「どーもー、よろしくお願いしますー」
右「・・・今、スカパーのアンテナを業者さんに取り付けていただきました。こんなん、素人が自分でやっても失敗しますからね。どうもありがとうございます」

左「ちょっといきなりですけどね、ウチのオトンは将棋が趣味なんです。それで契約してるスカパーのチャンネルがあるって言うんですけど、その名前をちょっと忘れたらしくて」
右「スカパーのチャンネルの名前を忘れてもうて。自分で契約してるのに、どうなってるんや」
左「色々と訊くんやけど、全然わからへんねんな」
右「ほな俺がね、オトンの契約してるスカパーのチャンネル、一緒に考えてあげるから。どんな特徴を言うてたか、教えてよ」

左「囲碁か将棋を一年中、毎日24時間、ずっと流し続けてるっていうねん」
右「それは囲碁将棋チャンネルやんか。囲碁か将棋が好きなら、一日中、ずっと見てられるのよ。囲碁ファンと将棋ファンには根強い人気があるんやから。こんなんすぐにわかったやん」

左「でもオトンが言うには、新規に収録された番組がどんどん流されてるっていうねん」
右「ほな囲碁将棋チャンネルとは違うなあ。再放送が囲碁将棋チャンネルのお家芸やから。番組表が、何年か前に収録したコンテンツでほとんど埋め尽くされとるんやから。新規に収録されたものなんて、ほんのちょっとや。『お好み将棋道場』なんて、5年ぐらい前の再放送を平気で流しとる。あれはさすがにひどいで。もうちょっと詳しく教えてくれる?」

左「オトンが言うには、囲碁には全く興味がないから、半分、損してるように感じるっていうねん」
右「それは囲碁将棋チャンネルや。囲碁と将棋の両方に興味ある人はいいけど、どっちかしか見ない人も多いんとちゃうか。でも両方をセットにしないと、チャンネルが成立しないんなら、しょうがないとあきらめるしかないで。俺は、囲碁の枠でアニメのヒカルの碁をまた再放送してくれたらと思ってるんやけど」

左「でもオトンが言うには、どの番組がいつ放送されてるか、スケジュールがすごくわかりやすいっていうねん」
右「ほな囲碁将棋チャンネルとは違うなあ。たくさんの講座が1回10分で放送されてるけど、3回まとめて放送されたり、10回くらいまとめて放送されたり、もう滅茶苦茶。もともと何回目の再放送かわからんコンテンツだらけで、スケジュールは放送する担当者の気分しだいなんや。最近はそこに藤井聡太の生特番がぶち込まれてくるから、もはや視聴者はホームページの番組表と毎日にらめっこや。スカパー専用録画機の『探して毎回録画機能』でなんとかなってるのが視聴者の現状や。オトン、他に何か言うてなかった?」

左「オトンが言うには、何と言っても銀河戦が楽しみで契約してるっていうねん」
右「ほな囲碁将棋チャンネルやんか。囲碁の竜星戦と将棋の銀河戦は、囲碁将棋チャンネルのメインコンテンツで生命線や。これがなくなったら、このチャンネルの価値は激減やで。ファンにとっては、現役のプロ棋士が公式戦を戦う姿がテレビで見れるんや。そして1時間半で決着がつくから、時間的にも手軽に見れる。火曜と木曜の週2回、銀河戦はあるから、その日はワクワクや。独特のパラマス式トーナメントもいい。毎年アマ枠と女流枠が3名ぐらいずつあり、アマの瀬川さんや折田さんが活躍して、プロ入りの要因になったのも、銀河戦があればこそや。銀河戦を放送してるのは、囲碁将棋チャンネルに決まりや」

左「でもオトンが言うには、料金が高いっていうねん」
右「ほな囲碁将棋チャンネルとは違うなあ。スカパー基本料と囲碁将棋チャンネルの契約料で、毎月2000円弱や。確かに高いといえば高いが、新規の銀河戦だけで月8局以上あるんやから。プロ棋士が出るイベントに参加したと思えば、安いもんや。それに何本も放送されてる講座で、将棋教室に行くよりはるかに効率よく勉強できるんやから」

左「オトンが言うには、『めざせプロ棋士』や『名勝負の解説』がひそかに面白いっていうねん」
右「それは囲碁将棋チャンネルや。『めざせプロ棋士』では奨励会員のどうしの対局をプロが解説してるんやけど、そんなん、需要はどれだけあるんかな?と心配になる。でも、そこには熱い戦いが存在するんや。レベルが高い有段者どうしよりも、級位者どうしのほうが理解しやすくて俺は好きや。しかも対局者からコメントをもらってるという熱の入れようや。そして『名勝負の解説』で、江戸時代の駒落ち対局なんかを延々1時間40分にわたって解説するというコンテンツなんて、まさに平和の象徴やで。あらゆるスカパーの番組のコンテンツの中で、特にのんびりした内容とちゃうか?数百年前に行われたボードゲームの棋譜研究やで。よくぞ放送してくれてると思うわ」

左「でもオトンが言うには、数あるスカパーのチャンネルの中で最もマイナーやっていうねん」
右「じゃあ囲碁将棋チャンネルとは違うなあ。スカパーは、魚釣りをひたすら流してる『釣りビジョン』やら、鉄オタのための『鉄道チャンネル』やら、昭和の歌謡曲を静止画で延々流してるだけの『ミュージック・グラフィティTV』やら、マイナーなチャンネルだらけや。俺も全容は知らんわ。それと比べたら囲碁将棋チャンネルはそこそこ有名やで。メジャーなほうや。ただ契約に至るかどうかは別よ」

左「オトンが言うには、女流棋士の唯一のテレビ棋戦である霧島酒造杯女流王将戦も見どころやっていうねん」
右「それも囲碁将棋チャンネルが気合を入れてやってる棋戦や。毎年、夏から秋にかけてやっとるなあ。あれは面白いんや。ある意味、男子プロの対局よりも楽しい。男子は手の殺し合いやけど、女流は自分のやりたいように指していくから、ノーガードの殴り合いがしょっちゅう見れる。そして、対局のレベルがそれほど高度ではないので、解説者の言うことが的確なんや。今はコンピュータが最強になったわけやけど、勝負の面白さは女流が体現してくれるで」

左「でもオトンが言うには、囲碁将棋チャンネルではないっていうねん」
右「ほな囲碁将棋チャンネルとは違うかー。それを先に言えよ。俺が『めざせプロ棋士』について熱く語ってるとき、どう思ってたんや」

左「オトンが言うには、新型コロナウイルスに負けないで、がんばって番組を作ってねって」
右「そうやなー。銀河戦は収録ができず、放送中断に追い込まれてしもうた。STAY HOMEが叫ばれるこんなときこそ、家で将棋を見たいよなあ。普段、言う機会もないけど、プロ棋士と囲碁将棋チャンネルの関係者さん、いつもありがとうね」
左「でもジイちゃんが言うには、アニマックスと違うかって」
右「いや、絶対ちゃうやろ!どうもありがとうございましたー」