第42期 霧島酒造杯 女流王将戦
本戦トーナメント 1回戦 第1局
本田小百合女流三段 vs 伊藤沙恵女流三段
2020年4月1日
解説:阿久津主税八段
聞き手:中村真梨花女流三段

毎週土曜に囲碁将棋チャンネルで放送される女流王将戦。昨日から放送が始まった。
その模様の、感想を書いていきたい。
持ち時間は各25分、切れたら1手40秒未満。棋譜は囲碁将棋チャンネルのホームページに出ている。
(ホームページの上の「将棋」→右側の「番組紹介」→やや下にスクロールで「霧島酒造杯 女流王将戦」)
16名の本戦出場者が挑戦権を競う。現在の女流王将は西山朋佳。

私の個人的に注目は、里見vs香川。山口えりりん。そして室谷。さらに子育て中の上田。

解説の阿久津「16名の中でベテランは本田と竹部くらいで、あとは若手」

阿久津「本田は居飛車党でバランスが取れている。じっくりした玉の堅いのが好み。伊藤は受けの力がすごい、相手の駒を根絶やしにしてしまう」

事前のインタビュー 
本田「伊藤さんは厳しい相手。自分を試したい」
伊藤「本田さんは普段は優しい先輩。面白い将棋を見せたい」

先手本田で、相居飛車の矢倉模様の持久戦になった。駒組みも飽和かというところで、本田が何気なく歩交換に行ったのだが、これが大問題だった。伊藤に幽霊角(端角)の筋で、なんと早くも本田が困っている。ぐああー、女流クオリティ爆発(^^;
阿久津「いきなりすごい伊藤がリードするかも」

気が早い人ならもうやる気をなくすところだったのだが、伊藤にも疑問の構想が出て、局面が混沌とする。

その後、両者が立ち直り、双方なかなか崩れない、面白い展開に。やはり女流三段どうし、力はあるところを見せる。
本田の攻め、伊藤の受けという棋風どおりの熱戦となった。
阿久津の解説が的確で、阿久津の言う通り指せば本田が行けそうだったのだが、難しい手順で、それを本田に要求するのは酷だったようだ。
伊藤が手堅く受けに回り、受けきりになったところで本田が投げた。98手で伊藤の勝ち。

阿久津「伊藤の持ち味が出た。本田は攻めがつなげられるかもしれなかったので、そこは悔やまれる」

本田さんは負けたが、感想戦で明るくて、こっちまで気分が明るくなる。女の人でこういう性格の人、いいね。

局後のインタビュー
伊藤「早々にチャンスが来たが、間違えた。あきらめずに粘って指せたのが良かった」

乱戦になり、対局者2人の力は充分出ていて、面白かった。特に、伊藤の受け。入玉を早々に視野に入れた指し回しなんて、非常にめずらしい。それが見れて楽しかった。
そして本局は、阿久津が強かった(^^; 細い攻めをつなげる手順を阿久津が解説でも感想戦でも披露していて、やっぱ男子プロは強い。

これから毎週1回、9月まで、なるべく簡単に女流王将戦の感想を書いていきたい。コロナ禍だが放送してくれるのは実にありがたい。感謝感謝。