(この記事はフィクションです。実在の番組・人物とは関係ありません)

ナレーション「四たび、将棋を題材に五・七・五。今回のプレバトは将棋川柳、第4回。果たして、結果はー?」

浜ちゃん「今回も将棋をテーマに川柳をよむという番組になってます。川柳ですので季語はなくてけっこうです。句をよんだ後に、才能アリ・凡人・才能ナシの3段階に分かれます。いつものように査定には、なつい先生に来ていただいております」
なつい先生「ちょっと待って。この企画、まだ続くの?需要はあるのかしら?不安なんだけど」
浜ちゃん「大丈夫です。どうせ他のネタなんてないですから。なつい先生は自然に思ったままを言ってください。じゃあさっそく行きましょう。まず最初はこの句から」

作品その1
・「観る将」を 季語にするなら 「一年中」

浜ちゃん「先生ー、これは?」
なつい先生「これは、将棋あるあるね。電王戦が終わったと思ったら、叡王戦がタイトルになるし、AbemaTVでの中継、そして将棋YouTuberのすごい増加。おまけにワイドショーで聡太が連日、取り上げられる。もう今じゃ、毎日、何時間でも将棋とその話題を観てられるんだから。こんな充実した時代が来るとは思わなかったわ。でもこの句は出来は平凡ね。あと一押しが足りない。査定は凡人よ」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「将棋ばかり観てないで、生活を見直しなさい」
浜ちゃん「・・・まあまずはこんなもんか、じゃあ次」

作品その2
・詰将棋 やらずに強く なりたいが

なつい先生「これも将棋あるあるよね。実戦は楽しいけど、詰将棋は苦だっていう人が多いんじゃないかしら。詰将棋は野球で言うと、キャッチボール。キャッチボールでボールの動きに体を慣らすようなものよ。将棋でも詰将棋で駒の動きに慣れないことには、強くなるのは難しいわ。この句をよんでる本人も、それを分かってるから、最後に『が』が付いてるのよね。そこはいいわ。でも句の出来ばえとしては凡人ね」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「詰将棋ハンドブックで鍛え直しなさい」
浜ちゃん「やっぱり浦野先生は偉大やもんなあ。次を見てみようか」

作品その3
・角道を 止めた代償 右四間

なつい先生「この句は出来としては平凡。でもこれは使える句よ。そのとおりね。序盤で角道を止めるかどうか、もちろん自分の好きで選べるけど、止めたら相手が右四間で来ることはもう避けられないの。それを分かって角道を止めるべきなのよ。この理屈を知るだけでも、ちょっと上達するわ」
浜ちゃん「先生、直しは?」
なつい先生「うーん、私がかなり手を入れて変わっちゃったけど、こう直したわ。『右四間を 受ける覚悟の ▲6六歩』」
浜ちゃん「おお、ストレートで分かりやすくなってる。なつい先生も句をよむんだ。批判するだけかと思ってたわ」

作品その4
・右四間 攻めが切れるか 攻め切るか 

なつい先生「また右四間ネタね。でもこれはうまい句よ。右四間の特性をよく表現できてる。プロでなぜ右四間がアマほど指されないのか?それは狙いが単純すぎて、指してて戦法として面白くないからなのよ。強い人ほど、いっぱい技を知ってるから、多くの技を使って勝ちたくなる。でも右四間は攻めがつながるかどうか、ただその一点の戦法だから、強い人ほど指したがらないわけよ。そしてこの句は、『攻めが切れる』という言葉と『攻め切れる』という言葉、この真逆の意味を持つ用語をわざと使って、将棋用語の分かりにくさを批判してるっていうところが、うまいわ。句として才能アリ」
浜ちゃん「おお、才能アリが出た!よしよし、この調子でどんどん行くで」

作品その5
・勝てなくて みんゴル ストⅡ ドラクエ3 

なつい先生「将棋で勝てないから、TVゲームに逃げちゃったわけね。うーん、これは句としての才能もなければ、将棋の才能もない。将棋で勝てなければ、努力すればいいだけよ。しかもストⅡとドラクエ3って、いつのゲームやってるのよ?もうTVゲームで今の時代に追いつく才能すらないんじゃない?救いがないわね」
浜ちゃん「先生、なんとか直せませんかね?」
なつい先生「とりあえずゲーム機をプレステ5に買い直しなさい」

作品その6
・波動拳 飛ばせて落とす 昇龍拳

なつい先生「いや、ちょっと!これ、将棋じゃなくなってるじゃない。完全にストⅡの勝ち方の話になってるじゃない。そりゃ、リュウ・ケン使いの必勝パターンではあるけれども。なんで将棋川柳でこんな句をよむ人がいるのよ?論外よ。才能ナシ!」
浜ちゃん「ストⅡの句が紛れ込んでしもうたか。先生が怒るのも無理ないなあ。次で挽回や」

作品その7
・待ちガイル 何もできない ザンギエフ

なつい先生「いや、だから!!これ作った人、出てきなさい。私の虎襲倒を食らわせてあげる。もう私、査定するの嫌。もう帰りたい」
浜ちゃん「・・・先生は春麗使いやったんか。先生、また完全にブチ切れてしもうたなあ。先生、直しは?」
なつい先生「スーファミ版、難度7のCPUベガを倒すには、ひたすら垂直跳びでキックしてハメるのが有効よ」
浜ちゃん「なつい先生もストⅡ、かなりやってるやん。どうなってるんや」

作品その8
・投了図 以下がわからず 解説待ち

なつい先生「やっと普通の句に戻ったわね。これも将棋あるある。観る将あるあると言ったほうがいいかしら。対局者が投了したとき、観てて『あっ!?』と声が出ちゃうのよ。だってこっちが詰むかどうかドキドキしながら懸命に考えてるとき、もうプロは投了しちゃうんだから。それで解説者が大盤で駒を動かしてくれるまで、詰み筋がわからない。観てて自分が情けなくなるけど、もうしょうがないわよね。詰将棋を解きまくるぐらいしかないわ。まあ句の出来としては凡人ね。才能アリまであとちょっとよ」
浜ちゃん「先生、これは直しは?」
なつき先生「私がこれを元に一句、考えてみたわ。『投了図 以下で逆転される ヘボ』」
浜ちゃん「先生、あいかわらず厳しいなあ。あと二句ある?よし、行ってみよう」

作品その9
・レーティング なんぼあっても いいですからね

なつい先生「出たわね、ミルクボーイが。この句はセンスありよ。本当に、将棋倶楽部24で指してると、レーティングの数字に一喜一憂よね。格下に31点取られたときはブチ切れるけど、それもいい体験よ。最高レーティングを更新するかどうかという一局のドキドキ感は、24ならではよね。この句は才能アリよ」
浜ちゃん「やった、先生が才能アリって言うた!よしこの調子!ラスト行ってみよう」

作品その10
・定跡を 尊び 定跡に 頼らず

なつい先生「この句は定型の五・七・五じゃないけど、それほど読みづらくはないわ。この句の深いところは、元ネタが剣術家・宮本武蔵の『神仏を尊びて神仏に頼らず』なのよ。この句はそれのオマージュね。定跡を覚えたけど、実戦で使えねー、と捨てるんじゃなくて、実戦では定跡を応用して戦うものなのよ。囲碁将棋チャンネルの藤井猛の講座では、『定跡編』と『実戦編』が交互にミックスされて構成されていて、考え方がとても分かりやすいわよ」
浜ちゃん「先生、この句は才能アリですか?」
なつい先生「この句は才能アリ!出来のいい句を、どんどん持ってこんかーい!」
浜ちゃん「・・・なつい先生、この企画、まだやる気やん」

ナレーション「今後もまだこの将棋川柳の企画は続くかもー」 END
(この記事はフィクションです)